『お兄ちゃん、朝ですよー』
それは『キョン君、電話』に代わる繰り返しの合図。
7月18日。1学期最終日、古賀朋絵との恋人ごっこも今日で終わり。七里ヶ浜で最後のデートを楽しみ、咲太が朋絵にフラれた設定で幕。
互いに楽しい夏休みを…と別れて眠って夏休み初日…になるはずが…。
「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない/第6話・君が選んだこの世界」(2018年11月10日BS11放送/いわたかずや演出)
『お兄ちゃん、朝ですよー』
『あのな、かえで…世の中には夏休みというものがあるんだぞ…』
『でも、夏休みは明日からですよね?』
再び始まった繰り返し。しかし肝心の朋絵は繰り返していない、と主張(今日が最初の7月18日)。
困った時は双葉理央。彼女の推論は単純明快。
『彼女(朋絵)は嘘を吐いている』
3回、4回と繰り返される最後のデート(黙って付き合う咲太イケメン)。
事態を動かすにはまず行動を起こすこと(サクラさん@うる星やつら2)。海には行かずに江の島に行き、絵馬を奉納。
『嘘でも約三週間、恋人やってたんだぞ。僕は空気が読めているクセに読まないんだ…古賀が言わなくても僕は言う。古賀が何度サイコロを振り直しても人の気持ちは変わらない。嘘は本当にならないし、本当は嘘にならないんだ』
百回やっても、千回やっても、1万回やっても、1億回やっても変わらない。
『今日はね、先輩と楽しく最後のデートをして…嘘の恋人を笑顔で終わらせなきゃいけないの。そして先輩は…桜島先輩と上手く行って、二学期になったらあたしは…良かったねって少し意地悪く先輩をからかうんだよ。それで先輩と友達になるの。仲良くなんでも話せて、ちょっと甘えられる年上の友達…今までのことも、嘘の恋人ごっこ結構楽しかったねって思い出話にして、これからもずっと仲良くするんだから…』
『するんだから…』
うおお、切ない。
『なんで朝起きると、昨日よりも気持ちが大きくなってるの!? こんなのヒドいよ…無かったことにするって決めたのに』
『大好き!』ようやく言えた本心。建前じゃない、我慢じゃない、本音をぶつけて正しく終わらせる。
翌朝…。やって来たのは7月19日…ではなく6月27日。あのプチデビル、全部ふりだしに戻しやがった!
咲太は無事、麻衣に連続1ヶ月告白をコンプリートさせて交際開始。
今回の思春期症候群に何故咲太ひとりが巻き込まれたのか。双葉理央は離れた位置にあるふたつの量子が何の媒介も必要とせずに瞬時に情報を共有して動く奇妙な現象“量子もつれ”と推測。
『量子もつれが起こるのは粒子同士が衝突した後…
その一年生と最近、何か衝撃を与え合ったりしなかった?』
『…あ、尻を蹴り合った』
尻蹴りあうも量子の縁?