《合宿って…スゴイ!(スゴイ←エコー)…》
決意も不安も飲み込んで湯船に溢れる下心。そう、合宿ってスゴイ。
「やがて君になる/第11話・三角形の重心|導火」
(2018年12月14日深夜BS11放送/川奈可奈演出)
始まりました夏休み生徒会劇訓練合宿(2泊3日@高校合宿棟)。
劇の主人公は記憶喪失の少女(燈子)。元に自分に戻りたいと願うも家族、友人、恋人の語る自分の人物像はバラバラ。どれが本当の自分? 私は誰になって生きて行けばいい?
まずは読み合わせ。作者・こよみは恋人(沙弥香)の語る自分を採る結末に違和感を。
という分かりやすい伏線張って初日終了。食事を終えたらお・風・呂。
まるで温泉宿のような大浴場。当然、交代制ではなく全員、同時、合同、一斉入浴。
侑を意識する燈子、燈子を意識する沙弥香、探りあいタイム発生の隙を与えずマッハ脱衣の侑。
ことさら大胆に振舞う侑にドックンバックンな燈子さん。
《侑…思ったよりある…。いやいやいやこの合宿は決してそんな下心で企画したんじゃないんだから。やましい気持ちは…》
勿論あります。合宿最高。
夜は川の字。真ん中、燈子。意識しあって三竦み。動けず眠れず朝が来た。
二日目にはセミプロの助っ人、理子先生の市民劇団仲間の市ヶ谷知雪くんが合流。
この人、高校のOBにして生徒会OB。しかも七海澪在籍時の。
彼が語る七海澪の素顔。それは燈子の知る姉とはまるで異なる人物像。自分が目指していた姉だけが姉じゃなかった。なら私は一体誰になれば…。
この劇と現実がシンクロしていく構成の妙。加えて劇での配役は友人:堂島、恋人:沙弥香ですが、現実は友人:沙弥香、恋人:侑。このツイストが話を一層面白くしています。
2日目の夜は理子先生の(正確にはパートナー都の)差し入れによる花火大会。
線香花火を散らしながら、澪の件について意を決して一歩踏み込む沙弥香。それを見つめる侑。
燈子は誰になるのか。こよみの違和感は解消するのか。明日は合宿最終日。