こりゃトム・クルーズの土俵なんでないかい?と思ったら、本来トム様主演を目論んでいたら断られちゃったので、性別変えて書き直したものなんだそうで。
アンジー版ミッション・インポッシブルです。
「ソルト」(2010年/フィリップ・ノイス監督)
イヴリン・ソルト(アンジェリーナ・ジョリー)はCIA分析官。『今日は結婚記念日だから定時であがらせてもらうわ』とルンルンな彼女を呼び止める声。
『ロシアからの逃亡者が出頭してきた。密告者だ。尋問を頼む』
密告者が語るKAプログラム(子供の頃から徹底教育されたエージェントを米国に潜入させ、その日が来るまで潜伏させる「テレフォン」+「ブラジルから来た少年」プロジェクト)。
KAプログラムは神話の類と一笑に付したソルト。その背中に浴びせられる一言。
『ロシア大統領が訪米時に暗殺される。暗殺者の名前はイヴリン・ソルトだ』
濡れ衣か、目くらましか。CIAを敵に回したソルトの逃避行…まあ、それなりのドンデン返しはありますが、ストーリーよりもアクションで魅せる映画です。
脚本が「リベリオン」の(と言えば聞こえはいいですが「ウルトラヴァイオレット」の、と言うと『嗚呼』、な)カート・ウィマー、監督は「ブラインド・フューリー」撮った人。
観終った後はスカっと忘却。スパイものとしての印象は超薄味。
アンジーの得物は「SIG-Sauer P229」「Beretta 92F」「Glock 19」などオーソドックスなものばかりですが、1点唸ったのが「X26 Taser」。
電極針のついたワイヤーが飛び出して相手に刺さるスタンガンなのですが、この電気ショックで乗っ取った車の運転手を操作する(瞬間的に走る電流による痙攣でブレーキ踏ませたり、アクセル踏ませたり)という離れ業を披露。
そんな使い方があったのか…。
★ご参考