『何故ここを死に場所に選んだ…?』
寂しさのあまり蝉の亡骸にすら哲学的な視線を投げかける邪神ちゃん。
大丈夫、世界は優しさに満ちているよ。
「邪神ちゃんドロップキック´(ダッシュ)/第8話」(2020年5月26日深夜BSフジ放送/角地拓大演出)
今、魔界は大規模なお祭りの真っ只中。魔界の大覇星祭とも言うべきこのお祭りに参加するため、メデューサやミノスが人間界から姿を消して1ヶ月。
取り残された邪神ちゃんは独り悶々。思い出すのはミノスと出会ったあの日のこと。
ミノタウロス族は乱暴者という先入観で友達ができなかった転校生ミノスに屈託なく話しかける邪神ちゃんとメデューサ。
『ミノタウロス族は、力持ちの心優しい一族だと私は聞いていますの。皆勘違いしているだけで一緒に遊べば誤解も解けますの』
『そ、そうかな…』
『こいつ、親友のメデューサ。弱虫ですぐ泣くからよくいじめられますの。勿論、私もよくいじめる』
『最低だな』
『そうだ、私は最低なのだ。最高だろ?』
最高です。そしてロリトリオ可愛すぎ。
魔界の皆に忘れ去られたと拗ねていじける邪神ちゃん。いつものようにパチンコで負け、ソフトクリーム(の形をしたラクトアイス。邪神ちゃん曰くハードクリーム)を舐めて黄昏る邪神ちゃんを見過ごせず話し相手になってあげるポポロンちゃん。ええ子や。
アパートに戻ってみるとゆりねが鏡の前で安いコスプレ試着式。
『なんでそんな恰好しているんですの?』
『そ、それは…ちょっとした気分転換よ』
『因みにそれ一体何のコスプレですの?』
『え、見て分からないの?……悪魔』
いかにもパーティグッズコーナーにあるようなチープな悪魔の衣装は虫歯のイラストに出て来るバイキンにしか…。
眼帯外したゆりねってレア。しかも可愛い。
『それで悪魔だなんて悪魔を侮辱していますの!』
『だったらあんたが作りなさいよ。あんた、そういうの得意でしょ』
『いいですの。私がゆりねの衣装を作ってあげますの』
流石、釣り師ゆりね。なんと狡猾かつ回りくどい思いやり。
出来上がった衣装は正に悪魔(サキュバス?)。髪型変えたゆりねはポポロンちゃんとキャラ被る勢いの愛らしさ。
会心の出来栄えでありましたが、胸のないゆりねに胸を強調したデザインは失敗だったと嘆く邪神ちゃん…の背後に一瞬で回り込んだゆりねは腰ではなく腋の下から差し入れた両腕で胸周りをロックするとそのまま後方に反り返り見事な人間橋、ジャーマン・スープレックス・ホールドを。
ゴッチ式のベタ足ではなく、落差と衝撃重視のつま先立ち。
ここにもひとり、ジャーマンの使い手が…。
★ジャーマン列伝に関してはこちらで詳しく。
おまけ(今週の声優無駄遣い)
メデューサらが買ってきた魔界のお土産(公家人形?)の台詞「滑稽でおじゃる滑稽でおじゃる」のために福山潤起用(笑)。
「中二病」の富樫勇太辺りが代表キャラだと思いますが、個人的イチオシは「げんしけん二代目」の朽木くんですね。
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★本日5月29日は「幸福の日」
「こ(5)うふ(2)く(9)」(幸福)の語呂合わせですね。
「うなぎの日」に続いて何の捻りもないチョイスで恐縮ですが…