本日6月23日は作家リチャード・マシスン(1926~2013)の命日です。
ロッド・サーリングと共に「トワイライト・ゾーン」を支えてきたMr.不条理。
作品自体の外れはまずない人だと思いますが、映像化されたものだとアタリとハズレが両極端。
折角なのでマシスン原作の映像化作品について薄~く浅~く俯瞰してみましょう。
映像化大成功と言えるのは何と言ってもこの4本。
- 縮みゆく人間(1957年/ジャック・アーノルド監督)
- 地球最後の男(1964年/シドニー・サルコワ、ウバルド・ラゴーナ監督)
- ヘルハウス(1973年/ジョン・ハフ監督)
- ある日どこかで(1980年/ヤノット・シュワルツ監督)
次点「激突!」(1971年/スティーブン・スピルバーグ監督)
「地球最後の男」を除いて脚本も本人が執筆(「地球最後の男」も脚本に参加はしています)。
要するに彼の監督下にあれば外れはないという事です。
問題は原作を景気よくフライングした作品。
「リアル・スティール」はハズレではないですが、喰い詰め者が足掻くハードボイルドな原作を感動的な親子愛の物語にしてしまいもはや原型を留めていません。
原作(を素直に映像化したトワイライトゾーン5期通算122話「四角い墓場」)はこんな☟話なのに
何故か映画はこんな☟話に
「運命のボタン」に至っては、シニカルな原作も不気味な余韻を残すTV版(新トワイライトゾーン第20話「欲望のボタン」)も彼岸の彼方に吹き飛ばすトンデモSFに大変身。
「アイ・アム・レジェンド」は「地球最後の男」の3度目の映画化ですが、タイトルの意味すら取り違えている残念作でした。
トワイライトゾーンのマシスン脚本作の中では2期43話「素晴らしき未来」、同51話「遠来の客」、5期123話「二万フィートの戦慄」あたりがお薦め。
★映像化アタリ作の紹介記事はこちら。
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★そして本日はピーター・フォーク(1927~2011)がお亡くなりになった日。
ほとんどの人が「コロンボ」しか思い浮かばないと思いますが、代表作はやっぱりこれ。
そう言えばフリードキン監督の「ブリンクス」もソフト化されてなかったような…。
不遇だな、ピーター・フォーク。