「ダメに生きる」。素晴らしいコピーです。
この映画の本質を捉えているかどうかはさておき、グッとくる惹句ではあります。
にしても痛い。閉塞感満点の街。周り全部が馬鹿に見えるくせにしたい事も出来る事も分からないイーニド(ソーラ・バーチ)、実はどこまでも「普通」な友人レベッカ(でもスカーレット・ヨハンソンだからふてぶてしい)、そして、ブルース・レコード・コレクターとしてオタク街道まっしぐらな中年シーモア(スティーヴ・ブシェミ)。
痛い。右も左も前も後ろも痛すぎです。
終盤、象徴的に登場するバスが、志水辰夫の「赤いバス」(傑作短編集「いまひとたびの」収録)を思わせて印象的。
オープニングで使われるインド映画主題歌「Jaan Pehechaan Ho」(意味も読み方も分かりません。ジャン・ペヘチャン・フーと聞こえます)最高。
イーニドの男友達ジョシュが働いているコンビにたむろしている上半身裸の謎の男(写真。ジョシュ曰く「僕より長く店にいる」)が、心にドラゴン入っていてナイスです。
★ご参考