デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

すべて確信犯。 CUTIE HONEY キューティーハニー

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エヴァ「破」大ヒットを祝して。

「CUTIE HONEY キューティーハニー
(2003年/庵野秀明監督)


一般的にはこの映画、「デビルマン」「キャシャーン」と並ぶ“漫画原作→アニメ→実写化”駄目駄目トリオ(「鉄人28号」入れると四天王)になってるんじゃないかと思いますが、いやあ、好きなんですわ(汗)。

携帯の着信音が科特隊の電話(またはキングギドラの怪光線)音だったりする辺りから庵野監督の特撮マニア魂炸裂じゃないですか。

花形満大リーグボール1号打ち返しリスペクトなハニメーションもGood。

何かと批判の多いサトエリですが、再生後1歳半という経験値の少なさから来る子供っぽさ(如月ハニー)と、ドスの効いた強いヒロイン(キューティ・ハニー)を見事に演じていたと思います(脚は長いが形が悪いという致命的欠陥には目をつぶりましょう)。

チープな特撮も大仰な演技も必要以上に軽いノリも全部確信犯です(多分)。

クオーク単位の分裂」とか「生命の樹」とかどこかで聞いたような単語もご愛嬌。

MVPは執事役の手塚とおるとブラック・クローの及川光博

空中元素固定装置がiシステムとかいう小洒落た名前になっている事と、シスター・ジルの人選(男はないだろ)と、変身解除後のハニーが下着を着けている(裸でしょ普通)シーンを除けば、なかなかに良く出来た娯楽映画だと思うのですが・・。