なんと言うか・・・人でなしな映画になったなあ。
「フィースト2/怪物復活」
(2008年/ジョン・ギャラガー監督)
前作は、“篭城モノ”という伝統的な箱の中で「ディープ・ブルー」を完コピしつつ、従来ホラーのお約束を巧みに破っていくという、斬新さがあったのですが、今回は・・。
マカロニを思わせるオープニングと、バイカー・クイーンの登場で、「おっと、今回はジャンゴ+アマゾネス+エイリアンか?」と心躍らせたのですが・・。
まず、怪物が白昼堂々全身(当然ですが全裸。股間に何かがでんでろりん)晒して走り回っていて(しかもどう見てもただの着ぐるみ)「恐怖って何?」
で、やってる事が人非人。怪物が、じゃなくて人間が、ね。
年寄りを・・赤ん坊を・・小さい人を・・いやあ、酷い。ブラック・コメディって言われてもこれは・・。
特に「Do The Right Thing」とか言いながら、次から次へと事態を最悪な方向に持っていく奴がいて、話の転がし役と分かっていてもすこぶる不快。
アマゾネス軍団も後半ちろっと乳出したくらいでほとんど出番無し。
で、全編、血、ゲロ、おなら、ウンコ、ちんこ・・・ホラーの概念取り違えてないかいギャラガー。
因みに出演者は監督の嫁、親父、弟、甥・・・一家総出(プライベート・フィルムかよ)。
でも、こういう終わり方されると、つい続きが観たくなってしまうから不思議です。
※関連:「俺は救世主だ!お前らを助けてうぎゃあ! フィースト」→2008年9月2日