疑問も突っ込みも勢いでかわして堂々逃げ切り。
「プリズン」(1987年/レニー・ハーリン監督)
犯罪者は増加の一途。でも新しい施設作る金は無し。仕方がないので20年前に閉鎖した刑務所を再稼動させることに・・。
しかし、そこには20年前、無実の罪で電気椅子に送られた囚人の怨霊が・・
という極めてありがちな話なのですが、ハーリンのテンポのいい演出と景気のいいアクションで一気に魅せます。
あれ、この設定おかしくないか、と考えそうになると爆発・炎上。いや、ちょっと待てよ、と思った瞬間、暴動・殺戮・大爆発。
主役はヴィゴ・モーテンセン。かっちょ良すぎです。本作と「悪魔のいけにえ3/レザーフェイス逆襲」はアーリー・ヴィゴの暗黒面ですね。
囚人の描き分けも結構丁寧。監獄とオカルトとアクションが程よくブレンドされています。
ハーリンといえば、設定OK、出だし快調、中グダグダ、終わりしょぼーん、というパターンが多いですが、これは走りきってます。
当時ハーリン28歳・・若いって素晴らしい。
※参考:「悪魔のいけにえ3/レザーフェイス逆襲」
→2008年5月10日
「ヒストリー・オブ・バイオレンス」→2008年5月11日
「ディープ・ブルー」→2009年2月20日
「イースタン・プロミス」→2009年9月4日
「エクソシスト・ビギニング」→2009年10月27日