デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

華麗なる横滑り。 燃える昆虫軍団[輸入版]

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冒頭、罰当たりにも日曜の教会で直下型大地震(実にバツの悪いタイミングだ)。

地面には深い亀裂。その地割れから太古の昆虫軍団が。

イメージとしては“蟻の頭くっつけてフナ虫の着ぐるみきたゴキブリ”で、虫嫌いの人にとっては鳥肌の重ね着。

更にこいつら、非常識にもケツにチャッカマンを仕込んでいて手当たり次第放火しちゃう“人体不自然発火野郎”なのです(燃やした後、灰を喰う)。

燃える昆虫軍団[輸入版]」(1975年/ジャノー・シュウォーク監督)

車に乗り込んで広範囲に移動し、町も車も焼き尽くすファイヤー・バグに「これは凄いパニック・ムービーだ!」と喜んだらこれが飛んだ早とちり。

何と! 地底深くから湧き出した昆虫は、気圧の変化に耐え切れずあっさり全滅(ええ!)。

後半は、バグに妻を焼かれてテンパった科学者が、死にかけたバグを圧力ボンベで蘇生・飼育、更にこれをゴキブリと掛け合わせて繁殖させ、ハイブリッド・バグを作るというマッド・サイエンティストものに横滑り。

薄暗い室内で、科学者が虫を相手に一人芝居という、この世のものとも思えぬ展開。

蟷螂の卵のようにわらわらと生まれるハイブリッド・バグ。

群体として感覚を共有し、虫文字で人とコミュニケーションを図り、次世代では飛行能力まで。

うわあ、どうやってオチつけるんだろう?と別の意味でドキドキしちゃいました。

とは言え、本作がカルトであり続ける最大の理由は、この横滑りタダ滑りな後半あってこそ。

国内未DVD化、中古VHSは大笑い。国内版DVD出してください(こいつも頼んます、スティングレイさん!)