時に冷戦。スペースシャトル計画の資料映像をふんだんに使って「ライトスタッフ」感醸成。
返す刀でカメラはソビエトへ。
ソ連は対米国の切り札として「人間×鮫」のハイブリッド戦士を開発(いやもうこの時点で何をどうしてよいやら…)。
こいつらを隔離するための超テキトーな電磁柵が科学者のふざけあいで壊れて鮫人間大脱走。
一撃で胴体真っ二つな力持ちが大挙して施設外へ。
このまま海に逃げ込まれでもしたら取り返しがつきません。
開発責任者2名が鮫人間をシャトルに誘導(ひとりは発射までの時間稼ぎの犠牲に)。
鮫人間を乗せたシャトルは宇宙へ。
そして40年。
米国は再び月に。そこにいたのは…
「ムーンシャーク」(2022年/グレン・キャンベル&タミー・クライン監督)
原題は「SHARK SIDE OF THE MOON」。馬鹿ですねえ。
月の裏側(DARK SIDE OF THE MOON)には鮫人間のコロニーが。
高い知能を誇る鮫人間は米国のシャトルを奪って地球へ戻ろうとしますが、これを阻もうとするソ連人科学者とその娘(ヒト遺伝子が強く作用した鮫人間)が米国に協力し…。
まあよく言えば「アイアン・スカイ」と「ドクター・モローの島」(を足して2万倍に希釈)なのですが、そこはアサイラム。突っ込みどころしかありません。
突っ込んだら負けなので、呼吸問題も食料問題も全部目を瞑りますが、クライマックス部分だけはよ~っく観ていないと(いや良く観ていても)ちょっと理解が追い付きません。
※注意。以下、景気よくネタバレしています。アサイラムには無心で挑みたいという方は無視してください。
米国のシャトルを奪った鮫人間は地球に向かって進撃開始。
これを阻止するためソ連人科学者が40年前のシャトルを起動させて月のマグマにカミカゼアタック。
噴き上がったマグマが米国シャトルを直撃して作戦成功。
この時点で時間稼ぎのため鮫人間部隊と交戦していた米国生き残り2名とハイブリッド鮫少女の3名は地球への帰還手段も持たずに月面残留していたわけで、全滅オープンリーチ。
ここで鮫人間リーダーが残留3名を次々大口開けた鮫の中にポーイポーイポーイ。
直後に流れ出たマグマが鮫人間たちを押し流し、更に爆発噴火。
これに巻き込まれた(3人を飲み込んだ)鮫が噴火の勢いで吹き飛ばされ、そのまま一気に月から飛び出して地球帰還(一瞬でか!?)。
大気圏突入をものともせず海面に着水した鮫の腹から飛び出した3人はソ連人博士がくれた脱出用ゴムボートで無事生還(よかったよかった)。
ちょっとでも目を離すと、米国シャトルもソ連シャトルも失って月にいたはずの3人が地球にいるので大混乱。
流石アサイラム(×アルバトロス)。展開が滅茶苦茶です。
★ご参考
★華麗なるアサイラム(×アルバトロス)ワールド3連発。
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