うわあ、本当にハッピーエンドになっている…。
現在、発売されているDVD及び放送バージョンが劇場公開時と異なるエンディング(アメリカ公開版)になっている、という話は聞いていたのですが、ようやく確認できました。
駄目だろ、こんな終わり方。
(1977年/ドン・テイラー監督)
手元のチラシを見ると、こんな惹句が踊っています。
“ラスト3分のショックは、あなたの心臓をえぐり取る!”
この“ショック”がまるっとなくなっています。
実際にはほんの一瞬なのですが、これがあるとないとじゃ印象がまるで。
嵐で沈没した船の機関士アンドリュー(マイケル・ヨーク)が17日間漂流して辿りついたのは絶海の孤島。そこではモロー博士(バート・ランカスター)が、DNA操作で獣を人間に変える、という神をも恐れぬ研究に没頭しておりました。
博士の傍にはマリアという美女(バーバラ・カレラ)が…。
途中、何度かマリアが口にする「私はここでしか生きられない」という台詞が伏線なのですが、ビタ一文回収されることなく終わってしまいました。
衝撃も余韻もうっちゃってまでハッピーエンドにしたいのか、アメリカ人?
本作のもうひとつの見せ場は、獣人vs虎(本物)の異“種”格闘技戦。
「サンゲリア」の“ゾンビvs鮫(本物)”にも驚きましたが、スピード感がある分、迫力はこちらに軍配。
この獣人くん(Bullman)、虎にがっつり頭かじられたそうです。幸運にも特殊メイクで使用していたファイバーグラス・ヘルメットに守られたようですが、生身だったら松島トモコ、いやグレート・ハンティングになっていたかもしれません。
クライマックスの獣人叛乱シーンでは、対虎戦の他に、対ライオン、対チータなど様々な対戦を楽しむ事ができます。
なあ、今からでも遅くないから、国内公開版をBDで出さないか、20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン?