デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

正に異“種”格闘技戦。 ドクター・モローの島

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うわあ、本当にハッピーエンドになっている…。
 
現在、発売されているDVD及び放送バージョンが劇場公開時と異なるエンディング(アメリカ公開版)になっている、という話は聞いていたのですが、ようやく確認できました。
 
駄目だろ、こんな終わり方。
 
 
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手元のチラシを見ると、こんな惹句が踊っています。
 
“ラスト3分のショックは、あなたの心臓をえぐり取る!”
 
この“ショック”がまるっとなくなっています。
 
実際にはほんの一瞬なのですが、これがあるとないとじゃ印象がまるで。
 
嵐で沈没した船の機関士アンドリュー(マイケル・ヨーク)が17日間漂流して辿りついたのは絶海の孤島。そこではモロー博士(バート・ランカスター)が、DNA操作で獣を人間に変える、という神をも恐れぬ研究に没頭しておりました。
 
博士の傍にはマリアという美女(バーバラ・カレラ)が…。
 
途中、何度かマリアが口にする「私はここでしか生きられない」という台詞が伏線なのですが、ビタ一文回収されることなく終わってしまいました。
 
衝撃も余韻もうっちゃってまでハッピーエンドにしたいのか、アメリカ人?
 
本作のもうひとつの見せ場は、獣人vs虎(本物)の異格闘技戦
 
サンゲリア」の“ゾンビvs鮫(本物)”にも驚きましたが、スピード感がある分、迫力はこちらに軍配。
 
この獣人くん(Bullman)、虎にがっつり頭かじられたそうです。幸運にも特殊メイクで使用していたファイバーグラス・ヘルメットに守られたようですが、生身だったら松島トモコ、いやグレート・ハンティングになっていたかもしれません。


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クライマックスの獣人叛乱シーンでは、対虎戦の他に、対ライオン、対チータなど様々な対戦を楽しむ事ができます。
 
監督のドン・テイラーは「新・猿の惑星」「オーメン2/ダミアン」など、どう考えても貧乏くじな題材をギリギリの線でクリアする職人派(個人的ベストワークは「ファイナル・カウントダウン」)。
 
なあ、今からでも遅くないから、国内公開版をBDで出さないか、20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン?

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