『エアロスミスはメディアのお気に入りだ』と看破したのはロニー・ジェイムス・ディオ。
これに倣えば『クイーンは広告代理店のお気に入りだ』という事になりましょうか。
「Don’t Stop Me Now」でも流しておけば、商品が車だろうがビールだろうがコーヒーだろうが、万人受け爽やかCMの出来上がりです。
いささかメジャーになりすぎた(私の中ではサザン・オールスターズと同じ箱。もはや体制)せいか、クイーンは禁忌エリアの住人になっています。
初期~中期はハード&プログレッシヴ・ロックの王道を行っていて割と好きだったのですが…。
因みに『クイーン大好き』とか言い垂れている御仁に限って名盤「クイーンⅡ」を聴いていません(理由は簡単。組曲形式になっているので「輝ける七つの海」以外はベスト版に収録されていないから)。
この初期クイーンから1枚選ぶなら、
世界に捧ぐ/クイーン
NEWS OF THE WORLD/QUEEN
1977年製作。通産6枚目(私がクイーンを聴いていたのはここまで)。
「We Will Rock You」で幕をあけ、返す刀で「We Are The Champions」という前戯で昇天な必殺メニュー。
「We Will Rock You」を使った映画と言えば「ROCK YOU!」(2001年/ブライアン・ヘルゲランド監督)。
中世舞台の王道RPGを手拍子と足踏みが景気良くアシストしておりました。
私の持っているCDは輸入盤なのですが、最後にボーナス・トラックとして「We Will Rock You[GuitarVersion]」なんてものが収録されています。
「We Will Rock You」に始まり「We Will Rock You」に終わる見事な構成でした。