詩子被害者が運命の出会い。 ヒナまつり ♯4

 

　ホームレスの人の食い物をかっぱらう

　これは人間としてやってはいけない最低の行為である。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　吾妻ひでお「失踪日記」より。

 

その最低の行為を爽やかな笑顔で…。

 

『勝手に人の食糧を…！』

 

「ヒナまつり／第４話・勘当ロックンロールフィーバー」

（2018年4月28日深夜BS11放送／佐々木達也演出）

 

前フリ無しで前回と地続き。掃除をしようとして新田の部屋をささらもさらにしてしまったヒナ（ついでに腐ったイクラ喰って七転八倒→入院）。

 

この入退院のいきさつはまるッと割愛して、退院後。

 

ご丁寧なことに惨状をそのままキープしていた新田が改めてヒナに勘当宣言。

 

家を追い出す際にちゃんと寝袋とゲームと当座の金を渡す辺り、ヤクザとは思えない善良さ。

 

残念ながら、頭の中どこを探しても「計画性」という文字がないヒナは一瞬で金使い切って一文無し。途方に暮れている所にホームレスのプロとなったアンズが。

 

しかし、貨幣経済のなんたるかを体で学んだアンズと、黙ってりゃイクラ丼が出てきたヒナの価値観が合うはずもなく、3日で2度目の勘当。

 

その後、路上パフォーマーとして糊口をしのぎますが、やはり新田が恋しく、稼いだ金で侘びの壺（2,900円）を購入して謝罪。

 

うん百万、うん千万の壺と並んでヒナの壺が（お約束ですがいい話だ…）。

 

後半は詩子に人生狂わされた二人の聖女が運命の出会い。

 

親に内緒で作った口座に恐ろしい勢いで金が溜まっていくバーテンダー瞳と、1日歩き回って600円のホームレス、アンズ。

頭（ヤクザ）も担任（教師）も瞳に悩み打ち明け…完璧なバーテンダーとなった瞳。

 

近所の飲食店から出る大量の空き缶をアンズに融通（瞳、いつのまにか飲食店街のアイドル兼顔役になってる！）。

 

お礼に瞳を我が家に招待したアンズ。よもやのホームレス暮らしに愕然とする瞳。

 

『ほら食べて食べて！お礼だからいつもより豪華なやつ！200円もするんだよ！』

 

1日の収入600円の子に振る舞われる200円のカップ麺。重い、重すぎる。

 

こっちの世界で初めて出来た友達にはしゃぐアンズ。しかし、貫徹バーテンダーの体力はもはや限界。

 

『あれ？瞳どうしたの？ はっ…！ 立ったまま寝てるー!?』

 

今回の注目は秋田料理の居酒屋「元祖なまはげ帝王」。もうどんだけ好きなんだよ、なまはげ。

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