『そのPCはパンドラの箱だ!!開けてはいけない!中に入ってるデータは世界を滅亡に導く災厄だ!!』
暴走する汚部屋、黒木さんは燃え尽きて白木さんに、お掃除軍曹降臨、微笑み熊さん誕生、パジャマパーティ⇓に秋葉原デート…。
てっきりほっと一息日常回かと思いきや、最後の2分で爆弾投下。
クセになる、この引き、この振り、この間合い。
「シュタインズ・ゲート ゼロ/第10話・存在証明のパンドラ」(2018年6月15日BS11放送/井川典恵演出)
フェリスの大邸宅に身を寄せた比屋定-片づけられない女-真帆。日に日に惨状の度合いを強めていく汚部屋に執事の黒木さんは真っ白に燃え尽きて白木さんに。
フェリスは回を追うごとに胸が育って行くまゆしいに助けを求め、まゆしいはお掃除軍曹・天王寺綯を召喚。
『いいか!この部屋が片付くまでお前らは尺取虫さんだ!葉っぱの上で伸びたり縮んだりするしかできない地球で最下層の生命体だ!わかったか!』
突如、降って沸いたダルには、
『何をニヤニヤしている!いいか?今からお前は微笑み熊さんだ。いいな?微笑み熊さん!』
勿論、元ネタは「フルメタル・ジャケット」ハートマン軍曹と微笑みデブ。
微笑みデブは意訳で、実際の単語はGomer Pyle。
ゴマー・パイル。1960年代に三大ネットワークのCBSで放送された「アンディ・グリフィス・ショー」(邦題「メイベリー110番」)に登場した人気キャラクター。
写真の右端が(海兵隊に入隊した時の)ゴマー・パイル。デブでも何でもありませんが、笑ったような顔つきをしています。
ダルは「はあはあ」言っているデブなので、ほほえみ熊さんでOKでしょう。
岡部は真帆を秋葉原にご案内。基盤に色めき立つ真帆と“ねらー”であることがバレたアマデウス紅莉栖(岡部『ぬるぽ』、紅莉栖『(間髪を入れず)ガッ!』)。
岡部がUFOキャッチャーで取ってくれたモナーのぬいぐるみを抱いて赤くなる真帆。完全にデートやないか。
デートの最終地点はラジ館。牧瀬紅莉栖が命を落とした場所。
『あなたを見る度にずっと思っていたの。どうしていつも寂しそうなんだろうって。紅莉栖の話をする時もそう。みんなと話している時もそう。何かをずっと後悔していて何かにずっと抗ってるようで…。まゆりさんや私の事も懸命に何かから守ろうとしてるようで…そしたら実際に襲撃されたりして…。全てを今話して欲しいとは思わない。ただあなたのその気持ちに力になりたいと思う。だから…』
だから、告げる。自分の手元に牧瀬紅莉栖の遺産、パーソナルデータが入った彼女のノートPCがあると。パスワードが分からないので信頼できる所に解析を依頼している、と。
パンドラの箱が開かれる…。