かつて多数の死体を積み上げた惨劇の館。家のオーナー兼犯人の名前をとってリビングストン・ハウス。
ここで降霊会を行うために忍び込んだ若者6人。
その夜のうちに3人が死体で発見され、2人が行方不明。
唯一無傷で警察に保護された男が言うには、
『全員何かに憑りつかれて殺された』
果たして真相は…
「ダークハウス」
(2015年/ウィル・キャノン監督)
何とも捻りのない邦題ですが、原題も「DEMONIC」でほぼネタバレ。ついでに企画時点のタイトルは「House of Horror」だってんだからヤル気の無さは折り紙つき。
製作にジェームズ・ワンの名前が踊っていますが、どこまで絡んでいたのやら。
早々に死体が発見され、生き残った青年の証言と回想、屋内各所に取り付けられたカメラの映像を元に刑事と心理学者の推理と捜査が現在進行形で進んでいくという構成。
本当に“何か”がいたのか、死亡が確認されていない3人の誰かもしくは複数人による犯行なのか、というミステリータッチでお話は進行。
ここいらへんの編集は巧いです。
金の掛けどころが全く見つからないウルトラ低予算映画ですが、心理学者役マリア・ベロのおかげでそれなりの風格は湛えています(と言うか彼女のギャラが製作費の大半だったのではあるまいか)。
無理繰り当てはめれば[●REC]2とかと同じ箱なのですが、DEMONICなお方を相手にしているにしてはスケール小さすぎ、金掛けなさすぎ。オチも弱い。
余談ですが、メカニックを担当している若者が、モニターに映る仲間の女性を見ながら言った台詞。
I want to put a baby in you.
字幕は『孕ませてぇ…』
何と言うか久しぶりに最低な台詞を聞いた気がいたしました。
★ご参考
★そして、マリア・ベロと言えば…
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★本日のTV放送【21:00~BS-TBS】