ガイアがゆっくり時間をかけて育てた害獣、いや移動式生物要塞テュポーン(Typhon)。
見た目は「デッドリースポーン×モンゴリアン・デス・ワーム」ですが、実力は折り紙付き。
なんせギリシャ神話では、大地母神ガイアとタルタロスとの間の子として神々の王であるゼウスを打ち負かしているのですから。
「神無き世界のカミサマ活動/第11話・カケマクモカシコキ ミタマノオホミカミ イニシニ オホヤシマアメツチヒラケノハジメ クニツチノウカレタゞヨフコト タトヘバ ナホミヅノウヘニウカベルアブラノゴトトキニ アメツチノナカニヒトツノモノナレリ スナハチカミトナル ミタマノミコトト マヲシマツル ヨロズノモノヲ ツカサドリタマヒテ アヲヒトクサヲ ヨウイクシタマフ ヨロズモトツ ミタマノミコト キコシメセト カシコミカシコミマヲス」(2023年6月28日深夜放送/稲葉友紀演出)
第8話に続く2度目の「放送取りやめ」。
実は現場で万策尽きただけかもしれませんが、この作品の場合「取りやめ」と言った方が箔がつきます。
元々意図的に適当ぶっこいた作画をあげているので、「現場の事情」なのか「放送上の都合」なのか判然としませんし。
ガイアが身寄りのない子供を集めて作った疑似家族(宗教の最小単位)を崩して教団に取り込むべく送り込まれた刺客ダキニ (命じたのは勿論ユキト)。
5人の子供のうち、3人を篭絡しかけた所で残りの2人(ガイアに忠実なカイ&シアン)が操る害獣の襲撃を受けてしまい…。
間一髪、ユキトら援軍(攻撃力があるのはアータルだけですが)に救われるも、大地を割って現れたテュポーンに大苦戦。
今期、こんな感じの絵面多いな。
ガイアにとって子供たちはテュポーン育成に必要な力を得るための燃料みたいなもの。テュポーンが覚醒した今となっては全員用無し。
『家族は終わり』
窮地を救ったのはアルラルの運転する軽トラ(助手席にはシルリルが)。
全員荷台に詰め込んだらニトロエンジンで一気に逃げ切り。
おおい、いつ軽トラにそんな細工施したんだ?マッハ号か、グレートスタントマンのファイヤーバードか(ここは普通「ワイルドスピード」ですよね)。
逃げ切ったかと思いきや、テュポーンの全身は想像以上にデカく、首長デッドリースポーンみたいな(もしくは上条先生のドラゴンストライクのような)頭部は体のごく一部でございました。
とにかく逃げ切って村へ。アルラルのワイルドな運転に投げ出されそうになった子供を助けたユキトが振り落とされ、テュポーンの餌食に。
飛びついたミタマ共々テュポーンにかみ砕かれて咀嚼ごっくん。
ユキト死す!
教団メンバーは全員ユキトとミタマに依存して生きて来たので、どうしていいか分からずパニック。
勿論、ユキトは死なずに生きていました。テュポーンの体内で。ガイアに300回以上切り刻まれ磨り潰されましたが、その都度ミタマの力で蘇生。
ロリ巨乳からエロ巨乳へ。アルコーンの戦闘モードになったガイアはチ●コぶらぶら全裸拘束のユキトに己の身の上話を。
それは皇国設立以前。過度に発展した文明に背を向けて自然回帰なコミュニティを作った(どっかで聞いたような話だ)のがガイアの母。教団のシンボルに祭り上げられて利用されたのがガイア。
母を手にかけ、孤児となったガイアは皇国に拾われアルコーンに改造され…。
宗教という舞台装置の中で親に利用され翻弄された二人。似たもの同士。
『あなたは自分の為ならあらゆる他人を騙して利用し使い捨てる…』
『黙れ!お前だって同じだろうが!』
『そうよ!私はね!神ってものが大っ嫌いなの。神を復活させようとするあなたもアルコーンどもも吐き気がする!』
今回は家族(皇国に割り振られた里親)に捨てられ、やり直しましょう、と言われママと慕ったガイアに裏切られたシアンも含め、重たい過去の釣瓶打ち。
一方ミタマからのメッセージでユキトが生きていると知ったアルラルたちはユキト奪還計画を。
武器は…音楽!(信者の心をひとつにまとめてミタマの能力を爆上げさせる)
いつの間に火炎放射のギミックなんかギターにつけたんだアータル?(「怒りのデスロード」リスペクト?)
おばかな異世界転生ものと思わせて遠未来デストピアだった本作。転げたい放題広げた風呂敷がようやく来週畳まれます(本当に?)
★ご参考
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