デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

いつも心にドラゴンを! 食神

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サモ・ハン、トレイ・パーカー、マーク・ウォルバーグときましたが、心にドラゴンの入った真打ちと言えば、やはりチャウ・シンチーその人でしょう。

知名度では「少林サッカー」に及びませんが、一番のお薦めはこれ。

「食神」(1996年/リー・リクチー&チャウ・シンチー監督)

食神として香港料理界に君臨する「料理の鉄人」周(チャウ)は傲慢と仲間の裏切りで一文無しに。

再起を賭けた料理人対決を前に中国料理学校で再修業するはずだったのですが、ひょんなことから行き着いた先は・・・少林寺!!

基本成分は99%アホアホ(特に少林寺十八銅人には腹が引きつりました)なのですが、構成がしっかりしているので、見終わった印象は意外にも「感動作」。

ブルース・リー愛用のサングラスをしてたり、料理決戦の腕の動きが「怒りの鉄拳」完コピだったりとドラゴン魂炸裂。

女優としてのキャリアをドブに捨てるようなブサイクメイクに挑戦しているカレン・モクもナイスです(挿入歌で村下孝蔵の「初恋」も歌ってます)。

DVDには「台詞完全翻訳字幕」という他に類を見ない特典も。

にしてもチャウ、料理人にしては箸の使い方が下手過ぎだぞ。

※関連:「ドラゴン怒りの鉄拳」→2008年1月17日