デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

人でなし度MAXの見世物映画。 悪魔の植物人間

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DVD出てたんですね。タイトル変わっちゃってるんで分かりませんでした。

「ザ・フリークメーカー(悪魔の植物人間)」

(1974年/ジャック・カーディフ監督)


“植物人間”とは寝たきりの人ではなく、植物と合体させられた哀れな人を指し、“悪魔” は単なる人でなしを指します。

ノルター教授(ドナルド・プレザンス)は、光合成が出来る人間の創造にとり憑かれたマッド・サイエンティスト。

プチ・エレファントマンの助手に “サンプル”を調達させては実験に勤しみますが、出来るのは失敗作ばかり。

『くっそー、また失敗だ。連れて行け!』

なんと失敗作は、サイドショー見世物小屋)に払い下げておりました(鬼畜ですね)。

で、見世物小屋にはホンモノのフリークスがてんこ盛り。

上記ストーリーからは思いも及びませんが、この映画、トッド・ブラウニング監督の「フリークス」へのオマージュになってます(驚)。

確かにそれらしいシーンや構図は散見されますし、プチ・エレファントマンの描写も哀愁漂いまくりなのですが、基本骨子が人でなしなので、崇高感は微塵もありません。

「悪魔の墓場」とかもそうですが、舞台がイギリスになっただけで、陰惨度が5割増くらいになりますね。

 

★ご参考