いやあ、酷い。スタッフに“編集”という言葉の意味を小一時間説教してやりたい。
「ジョーズ‘87/復讐篇」
(1987年/ジョセフ・サージェント監督)
バッタ物としか思えないタイトルですが、本家ジョーズの正当な続編。
ブロディ署長(ロイ・シャイダー)は既に他界。次男ショーンが父の跡を継いで警察官になりましたが、四たび現れたホオジロザメに左腕がっこん、全身チューイングであの世行き。
悲嘆に暮れるかあちゃん(ロレイン・ゲイリー。すげー老けた)見かねて、長男マイケルが自宅バハマにご招待。
しかし、その後を可動部分の少ないハリボテの鮫がストーカー的執念で追尾。
鮫が熱帯までついて来るってのもあり得ないですが、かあちゃん一行は途中、セスナに乗り換えてるのに何故行き先が分かったのでしょう。海は神秘の宝庫です。
息子、そして孫娘にまで危険が及ぶに至ってかあちゃん爆発、ひとり船で海に出ますがなんとノープラン! 武器ひとつ持たずに何しようってんだ?
後から追ってきたショーンと仲間(マリオ・ヴァン・ピープルズ)が、せいぜい電気ショック与える程度の遠隔マシン飲み込ませて作動させたら何故か鮫が大爆発(えええ!?)。
しかも、その瞬間、ロイ・シャイダーの「笑え、化け物!」のシーンとショーンが鮫に襲われているシーンがかあちゃんの頭にフラッシュ・バック! おいおい、かあちゃんはどっちの場面にも立ち会ってないだろ。千里眼か?
さらに!爆発の映像が1作目の使いまわし(あんびりーばぼー)。
結局、かあちゃん何もせず。
87年度ラジー賞11部門ノミネート(最悪視覚効果賞受賞)。