デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ワタシタチハトモダチデス! マーズ・アタック!

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オープニングの“爆走する焼肉の群れ”と宇宙にひしめく“プラン9型(もしくはゴケミドロ型)UFOの群れ”で掴みはOK。

バートンに 大金渡して 放し飼い。

「マーズ・アタック!」

(1996年/ティム・バートン監督)


まあ、しかし、何ざんしょ、この無駄に豪華な出演者は。

それを惜しげもなく殺す殺す(ヒロイックな死に様皆無。皆滑稽かつ無様)。

でもちゃんとバートンは分けてます。殺す人と生かす人。

世界各国がパニックに陥るシーン、まさか日本はアレじゃないよな(そもそも火星人襲来と関係ないし)と思ったらアレでした(対ビオランテバージョン)。

火星人はX星人でもあったわけだ(違うよな)。

配役では、ジョー・ドン・ベイカージャック・ブラックの親子に一票。確かに似ている。よく思いついたな。

ピアース・ブロスナンは多分この手の“すっとぼけたアホ役”が好きなんだと思いますが、時期考えろ。「ゴールデンアイ」と「トゥモロー・ネバー・ダイ」の間にこれはマズイだろ。

パム・グリア息子の射撃ゲームとパム・グリア元夫のボクシングを除いて伏線らしい伏線無し(←パム・グリアLOVEなのはタランティーノだけじゃないって事ですね)。

散発的な無駄死にエピソードが黒い笑いと共に綴られる113分。

ビッグバジェット&オールスター。CG満載侵略SFで作家性満開。「何が面白いんだ?」という人も多いと思いますが、“ジャンル映画好き”には堪らない一本です。