デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

超絶化粧直し。 ウォリアーズ【ディレクターズ・カット版】

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公開当時、中高生のボンクラ魂に火をつけて未だ燻り続けている超持久力燃料が、大胆すぎる化粧直しを施して再投下。

「ウォリアーズ Ultimate Director’s Cut(輸入版)」(オリジナル公開1979年/ウォルター・ヒル監督)

冒頭、いきなり“クナクサの戦い”の紹介(写真上)。

辞書によれば、クナクサの戦いとは、“紀元前401年(アケメネス朝ペルシャの時代)に、バビロン郊外のクナクサで、アルタクセルク2世が、王位を奪おうとした弟と戦い、これを破った戦い”なんだそうで。

この太古から連なる戦士たちの歴史が現代まで連綿と・・みたいな前フリで本編突入。どんだけスケールの大きい話なんだ!(風呂敷広げすぎだぞウォルター・ヒル)。

ランニング・タイムはオリジナルもUltimate Director’s Cutも93分で変わらず。

どこが変わっているのかと言うと場面つなぎの編集。

何と、突然アメコミ調のイラストとコマ割りが挿入され、雑誌のページをめくる感覚で次のシーンへ移行しているのです。

「クリープ・ショー」方式ですね。

元々あった御伽噺(真夏の世の夢)的な雰囲気がいい感じに強調されています。

バージョンは変われど本作の魅力はやはりバリー・デ・ヴォーゾンのあのテーマ曲。

このオープニングを観てぞわっと来ない人は自分が歳をとった事を自覚しましょう(“If It’s Too Hot, You Are Too Cold”by KISS)。

※ストーリーその他に関してはこちら→「ウォリアーズ」2008年7月22日

Can You Dig It!?