よもやアニメ化されていようとは(しかもFLASHかよ)。
知らなんだ…が、知ってしまった以上買わねばなるまい。人として。
その仕上がりは…“まさに外道”(←もの凄く誉めています)。
(2008年/春日森春木監督)
あらすじは割愛(2010年3月5日の実写版レビューを御参照ください)。
なんせ41分というご無体な時間枠(誰が決めたんだ?)に原作コミックス3巻分を全て詰め込むというミッション・インポッシブルを完遂するため、英知の粋を凝らした外道な工夫がてんこ盛り。
“前半はつまんねーから”という理由で話を端折り、“めんどくせーから”という理由で端折り、話の途中でエンディング・テーマを流し(歌詞が中盤のあらすじ説明になっている)、意味も無く予告編を挟み(勿論、予告した内容は終わったものと看做して端折る)、強引グマイウェイな展開を見せます。
FLASHと言いつつ、爆発シーンだけは原爆実験の資料映像をこれでもかと挿入。グラウンドはきのこ雲が百花繚乱(自粛だな…ってこんなの地上波でやるわけないか)。
大胆な映像表現をしているにも関わらず、原作の持ち味を全く損ねていないという奇跡の作品です。
デビルマンとかキャシャーンとか作った奴はこれ100回観ろ…あ、デビルマン作った人はあっち逝っちゃったか。じゃ脚本書いた嫁が代わりに100回観ろ。
実写版とセットで観ると楽しさ倍増です(極めて特殊かつニッチな人たちに言っています。ジブリがアニメだと思っている人は素通りしてください)。
で、実写版の続編が現在公開中。
タイトルは「DEADBALL」。監督は前作と同じく山口雄大。野球ジュウベイも坂口拓が続投。
そして何と脚本が戸梶圭太! 前作のメガネに相当する新之助に星野真里!!
何か…凄そうです。