デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

富田靖子万歳! 洗濯機は俺にまかせろ

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進むようで進まない男と女。核心に触れそうで触れず、巨大な透明クッションの周りをたゆたっているようなもどかしさ。

この雰囲気は以前どこかで…。

分かった。「めぞん一刻」だ。

洗濯機は俺にまかせろ

(1999年/篠原哲雄監督)

 

舞台は東京下町。まだ元気の残っている商店街の家電リサイクルショップ。

木崎(筒井道隆)の専門は洗濯機修理。

『キザくん、洗濯機も直せるの?』
『何言ってんですか、洗濯機と言えば木崎、木崎と言えば洗濯機ですよ』

ある大雨の夜、店に転がり込んできた1人の女、節子(富田靖子)。

彼女は社長の娘で出戻り。職業はラジオDJ(現在失業中)。

この二人の淡ぁい恋模様を縦軸、木崎を取り巻く愉快な面々の日常を横軸に描く、まったり映画。

木崎のぬぼぼーんとしたキャラに嵌った筒井くんもナイスですが、ここはやはり富田靖子

「アイコ16歳」から16年。やさぐれ可愛い女になりました。感慨ひとしお。

『キザくん、しようか?』
『え?』
『しよ』(羨ましすぎるぞ木崎!←結局やりませんが・・)

その他キャラでは、木崎の友人・吉田が“いい感じ”。

裏ビデオの配達人をやっているのですが、何故か必ず配達先で客と一緒にビデオを観ている。立ち会いレンタルなのか!?

何が起きる訳でもないですが、妙に清々しい下町商店街グラフィティです。