拳銃のプロップ・レプリカと言うと、どうしても形だけの模造品というイメージが強く、大抵は撮影に使ったものと同じシルエットだという事以外、たいした特徴がありません。
特に酷かったのは「ロボコップ」のオート9(NECA製)で、可動部分ゼロという正に観賞オンリー、実用性皆無の代物でした。
今回、オート9と同じベレッタ・ベースで、実用性満点(?)の逸品を発見。
そう、「リベリオン」でクリスチャン・ベールが振り回していた“ガン=カタ専用銃”です。
正確にはプロップではなく“プロップ・モチーフ”のガスガン。
フレーム下方からマズルまでを大胆に覆う大型のスタビライザーパーツや、スクエアスタイルのトリガーガードなど、フォルムの美しさを完全再現。
そして本銃最大の特徴は、セイフティ・レバーをセレクターにした「セミ/フルオート射撃機構」。
セイフティ・レバーが通常(水平)位置なら単発射撃ですが、ひとたびこれを斜め(トリガー・ロックが掛かる一歩前)にすると、引き金を引き続ける限りブローバックを繰り返しながらBB弾を発射し続けるフルオート射撃に!
恐ろしい事に、ヘビー・ウェイト樹脂を使用しているので、重量余裕で1kg越え。
映画同様、近接戦闘に於ける打撃武器としても十分使用に耐える作りになっています。
こんなもの両手に持ってリベリオンごっこなんざやった日にゃあ、襖穴だらけ、障子蜂の巣、皿割る瓶割るコップ割る。家族大迷惑、流れ弾が飛べばご近所大クレーム。
かなりの人間を敵に回す危険過ぎる銃ですが…。
1丁36,750円(WA通販)。豆魚雷なら2丁セットで66,000円。さあ、どうしよう。
※参考:「ロボコップ(の立体ポスター)」→2008年1月15日
「マッドマックス(のオートバグラー)」→2008年4月6日
「古式的未来銃。 ブレードランナー/デッカード・ブラスター」→2011年11月4日