デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

水も滴る…。英国対俺シリーズ:曼荼羅畑的「雨」映画とは

イメージ 1


英国サイトTOTALFILMのランキングに難癖をつけるドンキホーテ企画“英国対俺シリーズ”(←いつシリーズになったんだ?)。

今回は「雨が印象的な映画ベスト50(50 Rainiest Movie Moments)」

例によって上から順番にタイトルのみ列挙すると、

ショーシャンクの空に」「スパイダーマン」「ブレードランナー」「パーフェクト・ストーム」「雨に歌えば」「チェンシング・エイミー」「ロード・トゥ・パーディション」「ノートブック」「セブン」「フラッド」

邦画の鉄板、「七人の侍」は19位。

“こっち側”の作品としては、「サスペリア」「バタリアン」「ロッキー・ホラー・ショー」が各々44位、45位、48位にランクイン。

※全部知りたい人はこちら→http://www.totalfilm.com/features/50-rainiest-movie-moments

曼荼羅畑的ベスト5でも選ぼうかと思ったのですが、「ブレラン「セブン」の印象が強すぎて、なかなか他の作品が思い浮かびません(情けねー)。

なんとか3本は捻り出したので、今回はベスト3でご勘弁(全然対抗になってないな)。

1.惑星ソラリス
2.魔鬼雨
3.極道黒社会

惑星ソラリス」の前半(地上部分)は冗長と言われがちですが、ここがあってこそのラストシーンです。

霧、川、雨…。生命感溢るる“水”のイメージはそのままソラリスの海に繋がっています。

「魔鬼雨」は外せないですよねえ。いや、特に理由はありませんが…。

「極道黒社会」は“RAINY DOG”というサブタイが示す通り始終雨。

ずぶ濡れの少年にタオルを投げ、「媚びるな! お前は犬じゃない」。炸裂哀川男節。

降り始めた雨が焼けたドラム缶に爆ぜ、この音が一定のリズムを刻んだ所でパーカッションが被り、本降りの雨を合図に始まる追跡劇の素晴らしさ。

雨の日には仕事をしない殺し屋の最後の銃弾が射抜いたものは…。

次点を挙げるとしたら「野獣死すべし」でしょうか。

ところでTOTALFILM選出27位の「マグノリア」。

あれは雨じゃないだろ、降ってきた奴(笑)。←未見の人、いらっしゃいましたら予備知識無しでご覧になる事をお薦めします。

※参考:「哀川翔、男劇場開幕。 極道黒社会 RAINY DOG」→2008年9月18日
     「我、汝に呼ばわる主イエス・キリストよ。 惑星ソラリス
      →2009年4月3日
     「どこだ、トラボルタ!? 魔鬼雨」→2010年7月7日