以前ご紹介した「ワナオトコ(原題:THE COLLECTOR)」の続編なのですが、発売元が松竹からカルチュア・パブリッシャーズに変わったため、ビタ一文関連性の伺えない邦題にされてしまいました。
「パーフェクト・トラップ(原題:THE COLLECTION)」(2012年/マーカス・ダンスタン監督)
前作の邦題も大概なセンスでしたが、インパクトは十分にありました。「ワナオトコ2」でいいと思いますが、邦題の版権とかが絡んでいたんでしょうね。
内容は前作から完全に地続き。
ラストで拉致された心優しき泥棒アーキン(ジョシュ・スチュアート)のその後と、ザ・コレクター(面倒くさいので以下ワナオトコ)の次なる仕事。
相変わらず仕掛けた罠は匠の技。
どう考えても一人で運び込めたとは思えない大掛かりなトラップで地下ダンスクラブが阿鼻叫喚の地獄絵図。
巨大な芝刈り機のような脱穀機のような前方回転式円柱が会場を横断。後にはささらもさらになった客が床一杯に広がって…(写真1枚目&2枚目)。
「ゴースト・シップ」に匹敵する瞬間大量虐殺です。
ここを逃げおおせたと思ったら吊り天井が下りてきて人間スクイーズ生絞り。
なあおい、本当にひとりでこの仕掛け作ったんか?
この時の騒ぎに乗じて脱出に成功したアーキン。代わりに偶然会場に来ていたエレナ(エマ・フィッツパトリック)がワナオトコの掌中に。
エレナの父の命を受けたルチェロ(リー・ターゲセン)は私設奪還チームを組織、アーキンを案内役にワナオトコの棲家(ワナ館?)へ。
展開が完全に「エイリアン2」です。
アーキンは自身が拉致られた場所から100数えるごとに腕に傷をつけ、停止・右折・左折の移動を記録していました。この記憶を辿っていけば…。
この方法、昔TV版「ワイルド7」で飛葉ちゃんもやっていましたね(さすがにこれは見ていないか)。
着いたのは廃墟となったホテル(電気や水の供給はどうしているんだ?)。
勝手知ったるフィールドでワナオトコが跳梁跋扈。ひとりまたひとりと屠られる傭兵部隊。
「続編のルール」に則って、死体も血糊もアクションも倍々ゲーム。
その割りにゴアは大した事ないので、そっち系が苦手な人でも気軽に観る事ができます。
さて、3作目はあるやなしや(「フィースト」シリーズや「ソウ」シリーズの脚本書いていた人だから、絶対まだ引っ張る気だと思います)。
※参考:「善良な悪人vs猟奇変質者。 ワナオトコ」→2013年1月19日