『チェルノブイリってあのチェルノブイリか?
あそこ、もう安全なんだよな?』
『…(無言でニコ!)』
ま、何と言うか、最早まともに取り上げるべき作品ではないのかも知れませんが、それにしてもなあ。
「ダイ・ハード/ラスト・デイ」
(2012年/ジョン・ムーア監督)
原題は“A GOOD DAY TO DIE HARD”。“死に損ない日和”って感じてしょうか(眩暈がするくらいセンスの無い邦題だ)。
今度の舞台はロシア。現地で揉め事(殺人未遂)を起こした息子ジャック(ジェイ・コートニー)の裁判を傍聴するためにロシア入りしたジョン(ブルース・ウィリス)。
所が、裁判所横に駐車していた車が次々景気良く大爆発。武装集団が突撃して行ったからさあ大変。
以下ストーリー略。650台10億円の車を投入したカーチェスに始まり、最大級ヘリコプターMil Mi-26が登場するクライマックスまで、ひたすら爆発と機銃掃射と激突と横転と乱射が繰り返されます。
派手です。確かに。すげーです。
マクレーンは不本意ながらトラブルに巻き込まれる庶民(刑事だけどさ)だったと思うのですが、何かもうノリノリの暴力男で、彼と関わった人間が不幸。
『ロシア語なんか喋るんじゃねえ!』とロシア人殴り倒して乗用車強奪。一般車両巻き込みまくったカーチェイス展開。ほとんど死神。
クライマックスはチェルノブイリ(起爆用ウランが隠蔽されている)。
チェルノブイリってウクライナだと思いましたが、普通に車で行けるんですね。
高濃度放射能は訳の分からないケミカルスプレーで除染・消滅。即マスク外してああ空気が美味い!
マクレーン親子も完全殴りこみモードで、悪人どもを皆殺しだー!
最後は雨水の溜まったプールにどぼーん!
『あの水は大丈夫なのか?』
『髪が抜ける程度だ。雨水は安全だよ』
ううう嘘付け。駄目だろ雨水は。しかも長年掛けて蒸発と蓄積を繰り返してきたであろう雨水だぞ。原発事故舐めんなよ。