
地図にない村・納鳴村(ななきむら)はソラリスの海に浮かんでいるようです。

深層心理を読んだかのように参加者のトラウマを掴んでは抉り、掴んでは抉り…。
襲い狂う幻影は二度と思い出したくない過去の恥辱、そして恐怖。

中でも悲惨だったのが…
「迷家 –マヨイガ-/第6話・坊主の不道徳、第7話・鬼のいぬ間に悪だくみ」(2016年5月6日13日WOWOW放送/水島努監督)
ニャンタの“1歩間違えればキャンディマン”なイジメも酷かったですが、光宗の過去は他の追随を許しませんでした。
双子の兄弟でありながら、母に愛されたのは良い子の光宗ではなくヤンチャな時宗。
時宗が事故で死んだ時、事実を受け入れられない母は光宗を時宗と認識。母を刺激したくない父は光宗に母の前では時宗として振る舞う事を強要。

小学校まで、という約束が中学も、更には高校の3年間も。母が生きている限り自分が自分である事が許されない生活。
狂った母よりも事なかれ主義で子供を犠牲にした(あまつさえ、教育機関に顔が利く事をいいことに入学手続きを時宗名義で済ませてしまった)父親がカス、クズ、ゴミ。
アイデンティティ・クライシスなんて生易しい物じゃありません。これで性格歪まなかったら逆に変。
超常現象に直面した参加者にこはるんが話した事実…真咲はかつてこの近辺で消息を絶った少女あいだまさき(16歳)ではないか。
幽霊?
疑心暗鬼に駆られた面々は真咲を捕らえて拷問に。

完全に魔女狩り。幽霊が消えればバケモノも消える…最早理屈も道理も出番無し。煽るだけ煽って止めようとしないこはるんも最悪。マジ胸糞悪くなる展開です。岡田磨里真骨頂。

この青写真、一体誰の思惑なのか。この狂った群衆に天誅はくだるのか。次回、真咲の口から真相の一端が語られるようですが…。