マイナビ学生の窓口という所がアニメ好き大学生を対象に「思わずガチ泣きしてしまった感動アニメは?」というアンケートをとりました。
挙がってきた作品は「四月は君の嘘」「コードギアス 反逆のルルーシュ」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「帰ってきたドラえもん」等々。
総じて登場人物が死ぬ所がツボになっているようです。
確かに人の死ぬシーンは悲しいですし泣けもしますが、私の涙腺スイッチはどうもその辺にはないようです。
いやあ、大きな声では言えませんが「あの花」なんか始めから終わりまでビタ一文刺さらず、イラつきっぱなしで難行苦行以外の何物でもありませんでした。
では、香ばしい中高年がガチ泣きしたアニメとは何かと言うと…。
『こうまでして俺の球を打ったのか。こうまでして俺の球を打った。こうまでして…打たれて本望。打たれて本望』
いきなり60年代かよ!ではありますが、私的号泣ナンバーワンアニメなんだから仕方ないじゃないですか。
『…もう、いいのか? 私は…やり遂げたのか?』
『泣いていいのはパパの胸の中だけ』にも横っ面張り倒されましたが、朋也と和解した時の父・直幸のこのつぶやきには脳天ネリチャギにも似た感慨が…。
『だって、こんな所にいたらいつ地球に帰れるか。何十年、何百年・・もう同じ時は過ごせないのよ!』
帰ってきたら「おかえりなさいって言ってあげる」という約束。果たされるのは1万2千年後。
『そして、そしてよ、金。お前さんは喰えなかった。だが力石は違う。自分の意思で飲まなかった、喰わなかった』
『これが誰の海賊旗かは知らねえけど、これは命を誓う旗だから、飾りなんかで立ってる訳じゃねえんだぞ!お前なんかがヘラヘラ笑ってへし折っていい旗じゃねえんだぞ!』
実はOPナレの『なぜならこれは出会いの物語なのだから』という所ですでにウルウルしておりました(どんだけ涙腺緩いんだよ!)。
『これがお前らに教わった反則だ! 全部返してやる! そして俺は伊達直人に帰るんだ!』
素顔を晒し、未来を閉ざし、馬場も猪木も振り切って最後の敵を叩く。交通事故で人知れず死ぬという、哀しいにも程がある原作ラストを真っ向否定した男泣きクライマックス。
人の生き死によりも、決意とか叫びとか慟哭とか、そういった所にあるようです。私の涙腺スイッチは。