運転中に追突されて目が覚めたら知らない天井。
腕に点滴、脚にギプス。しかし、病院ではない。なぜならギプスと壁のパイプが手錠で繋がれているから。
そこはとある農場の地下に作られたシェルター。何者か(ロシアか北朝鮮か火星か)の攻撃を受けて外は人の住める世界ではなくなってしまった…らしい。
本当か?
「10 クローバーフィールド・レーン」
(2016年/ダン・トラクテンバーグ監督)
ミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンテッド)は、些細な事で彼氏と喧嘩して家出。途中、車に追突されて横転・失神。目覚めればシェルター。
ここは…どこ?
ハワード(ジョン・グッドマン)は、来る日に備えてシェルターを建造。何者かの攻撃を機に地下へ避難。事故で意識不明のミシェルを助けて。
エメット(ジョン・ギャラガー・Jr)はハワードの隣人。見たことのない光を目撃してハワードのシェルターに逃げ込んできたという。
携帯は圏外。無線も繋がらない。外は危険だからと出してもらえない。
シェルターの主として感謝と敬意を示せと言うハワード。仕方なく始まった3人の生活。本当に外の世界は壊滅してしまったのか?
一見快適そうな地下シェルターですが…。
登場人物3名(チョイ役入れて5名。声だけの出演を含めても全8名)の密室サスペンス(外の世界の状況によっては+SF)。
ミシェルの機転と行動力、ヤル時ゃヤル判断力が素晴らしい。なんたって「ファイナル・デッドコースター」で死神をやり過ごし、「ダイハード4.0」でテロリスト相手に一歩も引かず、「遊星からの物体X ファーストコンタクト」ではTHINGと渡り合ったM・E・ウィンテッド嬢ですからね。キャリアが違います。
善人・悪人・変態の顔を使い分ける三面怪人グッドマンがアテ書きのような嵌り具合。
果たして外の世界はどうなっているのか。仮にも「クローバーフィールド」を名乗るのであればそれ相応の展開を期待して当然ではありますが…。
結果はご自身の眼で…。