『チャールズ・ホイットマンは500ヤード離れた柱の陰の男を撃ち抜いた。あいつはどこで射撃を習った? もちろん海兵隊だ!』
「フルメタル・ジャケット」の鬼軍曹リー・アーメイの名講義です。
アメリカ海兵隊の誇り、チャールズ・ホイットマンと言えば、1966年夏の「テキサスタワー乱射事件」ですが、これは正確には乱射事件ではありません。
テキサス大学時計塔に潜んだ元海兵隊員チャールズ・ホイットマンは、僅か96分の間に「正確無比な狙撃」によって14名(前日に殺した妻と母を除く)をあの世に送りました。
身支度は、レミントンのボルト・アクション・ライフルにポンプ・アクション・ライフル、30口径の軍用カービン銃、ルガーP08、357マグナム、銃身を切りつめた12口径のショットガンなど。もう「一人西部警察」状態。
この事件を忠実に再現したのが「パニック・イン・テキサスタワー」(1975年/ジェリー・ジェームソン監督)、ちょいとひねったのが「パニック・イン・スタジアム」(1976年/ラリー・ピアース監督)です。
当時は気にも留めませんでしたが、「パニック・イン・タキサスタワー」でホイットマン演ってたのカート・ラッセルだったんですね。
テレビ放送のみで未映像化だったと思います。ソフト化希望。