
『人の生き死にはお祭りや。こんな時こそ陽気に騒いで野辺送りをしてやらんか』
Bisogna festeggiare ogni nascita e ognimorte.
Proprio in un momento come guesto dobbiamofesteggiare per accompagnarlo nell’aldila.
イタリア語字幕付の輸入盤DVDを観ていてふと思いました。
イタリア人の目から観るとこの映画は「木靴の樹」とかと同じ箱に入るネオ・リアリズモ作品なのではあるまいか、と。
「SHANGRI-LA(金融破滅ニッポン 桃源郷の人々)」(2002年/三池崇史監督)
細かいストーリーは2015年4月27日のレビュー を御参照ください。
社会の最底辺に暮らす人々と思わぬ貧乏くじを引いた家族の人生巻き返し逆転劇。
ネオ・リアリズモとか勝手に決め付けて観ると、音楽も何かそれっぽい(思い込みの力って凄いなあ…)。
ハイデルベルグの単色オフセット印刷機で4色チラシを刷り上げる工程は何度観ても興奮します。
三池にしては女性を見る目に愛がある稀有な作品でもあります。

間違いなく観る人を元気にしてくれる“観るクスリ”。何故こんないい作品が国内未DVD化なのか(VHSは出た。Amazonで中古が1円で買えます)。
イタリア版DVDは1200円前後(リージョンは2で日本と同じですがPAL方式)。
録音は通常の2ch STEREOですが、アンプを通すといい感じにリアに音が振り分けられていて5.1chな味わいです。