2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧
ネットでは総じて高評価・・うーむ、やはりこの監督とは相性が悪いのだろうか。「ミッドナイト・ミート・トレイン」(2008年/北村龍平監督)北村監督のハリウッド進出作です。ニューヨークで続発する失踪事件。最終地下鉄に徘徊する謎の堵殺人マホガニー(…
『ハマのミュージシャン舐めんなよ』 出番一瞬にもかかわらず、登場と同時に場をさらう・・やはり松田優作のオーラは半端ありません。 アテられて割り喰う格好になりましたが、甘ちゃんな不良からニヒルな大人に脱皮中の舘ひろしもなかなかです。 この頃の彼…
「遊星からの物体勝廚料案鵫?米邏縫離襯ΕА軸霖浪?任泙任△汎鷽諭砲鯢舛い拭The Thing」のレッドバンド・トレーラー(17歳以下は保護者同伴)が公開されました。まあ、確かに、それっぽいシーンはありますが(写真参照)。なんでしょう、このドキドキ感の無さ…
「4人の子供を持つ警備員を殺した奴を無罪にする法制度こそ犯罪だ」法の網をくぐる悪を裁く闇の処刑人。個人でやれば、「デス・ウィッシュ・シリーズ」から「デスノート」に連なる“ヴィジランテ”系。組織(特に警察機構)でやれば「ダーティ・ハリー2」か…
とある施設の正面ゲート。散歩のような出で立ちで中に入ろうとする原田芳雄。“撮影許可は取っているんですか? なければ帰ってください”原田に、ではなく撮影しているカメラに向かって寄ってくる警備員。構わず中に入ろうとする原田。制止する警備員。詰め所…
作り手の都合や道義的事情で封印されてしまう作品は多々ありますが、観客の側から「なかった事にしてくれないか」と三行半を突きつけられる作品はなかなかありません。 記憶も封印されてしまったのか、覚えているのはクリスタナ・ローケンがおっぱいの大きさ…
ペットショップに行けば店長から「苦労されてますな」、 職場で同僚に「分け目を変えれば隠せるぞ」、 折角、彼女が髪を撫でてくれているのに「よせよ、気にしてるんだから」 ここまで、薄らハゲを自虐的なまでに強調されたヒーローがいたでしょうか。 「ア…
『お前の拳銃よこせ!俺のだけじゃ足りねぇんだ!』執念の刑事が犯人追って列島縦断!と言うと「君よ憤怒の河を渡れ」的スケールを想像しちゃいますが、本作はちょいと事情が違います。何せ追いかけているのは事件ではなく、ヤクザと駆け落ちした女房ですか…
問題です。発症したら致死率100%、年間5万人を殺している病とは? 答えは 狂犬病。 え、人間も狂犬病になるの? はい、元は犬や猫や鼠ですが、ヒトを含めた全ての哺乳類に感染するんだそうです。 という豆知識を踏まえて・・。 「処刑軍団ザップ」(1970年…
「俺だぁ、熊井だぁ! 頑張れよぉう!」途中の間延びした展開がやや居心地悪しですが、何故か見終わった後には倦怠混じりの清々しさが…。ビデオを止めて、お茶でも入れて、ひとり内容を反芻したくなる、そんな映画です。「出張」(1989年/沖島勲監督)…
「僕の好きな日本映画はクロサワじゃない。ショーグン・アサシンだ!」(ジェフリー・マクガイア)よく言った! 心意気だけは買うぞ。「シックス・ストリング・サムライ」(1998年/ランス・マンギア監督)1957年、ソ連の核ミサイルでアメリカ終了。真っ…
本放送時は黙ってスルーだったのですが、先般放送された玉木版があんまりな出来だったので、逆に「中居版はどうだったんだろう?」という純粋な興味が沸いてしまいました。折角の連休なので、夜を徹して全話一気観(もう歳だから徹夜はキツい…)。あれ? な…
スペイン産で悪魔祓い・・「エクソシスト」の激安バッタもんと思いきや、これがなかなかいい感じ。家族という支配からの解放を夢見た人にとっては味わい深い一編かもしれません。「エクソシズム」(2010年/マヌエル・カルバージョ監督)エマは15歳。親の教…
怪奇大作戦(チャンネルNECOで絶賛放送中)と言うと、どうしても佐々木守脚本×実相寺昭雄演出作品がクローズアップされてしまいますが、シリーズ通しての立役者はやはりこの人ではないかと思います。脚本家:上原正三。「帰ってきたウルトラマン」では、…
戦闘機対戦車!!何と潔い、何と躊躇いのないタイトルでしょう。そして看板に偽り無し。登場するのは飛行能力を奪われた一機の戦闘機と砂漠のど真ん中で迷子になった一台の戦車。砂塵を舞い上げて命がけの鬼ごっこが始まった。 「戦闘機対戦車」 (1973年/…
ハリウッド・チャンネルが「心を揺さぶる実話映画トップ10(邦画篇)」なるものを発表しました。上から順にタイトルのみ列挙すると、「フラガール」「1リットルの涙」「余命1ヵ月の花嫁」「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」「RAILWAYS 49歳で電車…
かつて、「太陽にほえろ!」に、エド・マクベインの「キングの身代金」をベースにしたエピソードがありました(571話「誘拐」)。 天下の黒澤作品(天国と地獄)を向こうに回しての大博打でしたが、犯人との攻防戦を軸に据えた刑事ドラマとして見ごたえのあ…
順番が逆になってしまいましたが、クライモリ・シリーズの第2弾(以前ご紹介した「クライモリ/デッド・リターン」は3作目)。 1作目「クライモリ」と比べるとサスペンス5割引、ゴア&不謹慎5割増って感じです。 「クライモリ/デッド・エンド」 (2007…
前作にあったヤバイくらいの毒も悪意も綺麗に浄化。イスカンダル製の秘密兵器でも使ったのでしょうか。 「ヒルズ・ハブ・アイズ2」 (2007年/マーティン・ワイズ監督) 舞台は前作と一緒。核実験場で放射能浴びまくってミュータントと化した人たちが旅行者…
デビッド・キャラダインは好きです。本作でもいい味出しています。が、しかし。もし本作が当初の予定通り、ブルース・リー&ジェームズ・コバーンで撮影されていたら…と考えると、つい海よりも深いため息が…。 「サイレント・フルート」 (1977年/リチャー…
ド、ドニー先生がキムタクに! そしてガメラに!「かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート」(2006年/ウィルソン・イップ監督)ええっと、まずはこの邦題考えたギャガの社員は減俸な。先般ご紹介した「導火線 FLASH POINT」が、総合格闘技としてのリアル…
“グロッと、さわやか” かつてここまで力強く下品でシズル感溢るるキャッチ・コピーがあったでしょうか。 私の中では「オースチン・パワーズ」(1作目)の、 “バカも休み休みイエーイ!” と肩を並べる不朽の名コピーです。 「バッド・テイスト」 (1987年/…
アニメとメタルでアニメタル(名付け親は野村義男)。15年前、アンセムの坂本英三(Vo)を中心に結成され、現在活動休止中のマニアックバンドが何とアメリカで換骨奪胎・シト新生。名づけてアニメタルUSA!色物企画かと思いきやメンバーが半端なく豪華。…
CSファミリー劇場で「非情のライセンス」第Ⅲ期の放送が開始されました。 そうです、シリーズの締めくくりのみならず、最後にまさかのSF的大謀略を持ち出して、特捜部を壊滅させ、続編不可能な幕引きをした、あの第Ⅲ期です。その飛ばし具合は序盤から早くも炸…
トロマ+シェイクスピアです(ここで終わってもレビューが成立しちゃいそうなのが、この会社の恐ろしい所だな)。 「トロメオ&ジュリエット」(1996年/ロイド・カウフマン監督) クレジットには出てきませんが、ジェームズ・ガン監督の処女作なんだそうで…
『あの娘に惚れた! 俺はあの子が大きくなるまで童貞を守るぞ!』 『…守るって…何から?』 かつてこれ程大量に死体の山を築いた正義の味方がいたでしょうか? しかも、そのほとんどが11歳の少女によるもの…。 彼女の名前はヒット・ガール。クロエ・グレース…
邦画初の本格スプラッターと呼ばれている「死霊の罠」の2年前、「悪魔の毒々モンスター」「ザ・フライ」の日本公開前年・・全てに先んじた異形のスプラッター・ポルノ。「美女のはらわた」(1986年/ガイラ監督)ヤクザに騙され、銀行の公金貢いだ挙句、海…
カタルシスから遠ざかること100万光年の彼方から“観た人を嫌ぁな気持ちにさせる光線”を放つ傑作「ザ・クレイジーズ」を、現代風にリメイク。予告見た時から覚悟はしていましたが、とにかく“普通”。牙も毒も抜き取った出涸らしホラーにがっくりぐったりぱった…
「お前の言う地球は青くて丸くてツルツルした星の事だろ。俺のは違う。俺の地球はゴツゴツしたただの岩だ!」 気がつけば、後戻り不能な一方通行出口無し。主人公だけでなく、観ているこちらも。 「冷たい熱帯魚」(2010年/園子温監督) 妻と死別後再婚…
ウィリアム・バロウズがラリパッパ状態で書きなぐった断片を繋ぎ合わせた実験小説をカナダの変態が映像化。 もともと意味も脈絡もない中毒患者の幻覚をベースにしているのですから、起承転結なんかある訳がありません。 勿論、隠喩も暗喩もありません(多分…