2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧
『いつだ? いつからお前と山南さんの想いが喰い違った?!』 『俺たち、と山南さんですよ、近藤さん』 『…新選組万歳』 嗚呼、やっぱり山南敬助の切腹シーンは泣けますね。 「実録 新選組[完結編]」(2006年/辻裕之監督) 完結編は、伊東甲子太郎(松田…
『芹沢、承知した。必ず大名になってやる。だから・・成仏してくれ』 三谷&香取の幕末青春グラフィティ「新選組!」(NHK)は、大河ファン・新選組マニア双方から賛否ぐるぐるでしたが、こういうアンチテーゼな作品を産み落とす動機のひとつになったと思え…
「ファイト・クラブ」の語り口で「マトリックス」を焼き直し「カンフー・ハッスル」で味付け・・た後500倍に希釈。 「ウォンテッド」(2008年/ティムール・ベクマンベトフ監督) スナップを効かせると弾道が弧を描くという「物理って何?」な設定が素敵。 …
前作の時も「ええっと、お話どう繋がってるんでしたっけ?」状態だったのに、今回は前作・前々作を踏まえて観ないといけないので、もう何がなにやら。完全に“一見さんお断り”映画です。「ソウ5」(2008年/デヴィッド・ハックル監督)ジグソウは「3」でご…
DVD廃盤。AMAZONで中古が9千円超え。御無体な! 「エンド・オブ・ザ・ワールド[208分完全版]」 (2000年/ラッセル・マルケイ監督) 景気のいい邦題になっていますが、原題は「On The Beach」。以前ご紹介した人類終末デストピア「渚にて」…
竹内力、中村獅童、窪塚洋介、この人たちに好き勝手な演技させたらどうなるか。正にそこは多々良島、怪獣無法地帯です。「ICHI」(2008年/曽利文彦監督)勝新を持ち出す事自体失礼なので、比較は割愛。綾瀬はるかは悪くはないです。脚本(と演出)…
大きな犯罪(例えば爆弾テロ)を追うお話の場合、大抵は最後の危険は回避されて終わります。 危機一髪。めでたし、めでたし。 これってある意味つまらないですよね。できれば「ブラック・サンデー」の飛行船はスタジアムに突っ込んで景気良く大爆発して欲し…
『キリコについて知ったような口を利くな! 特にこのロッチナの前ではな!』おお、ロッチナさん、ご存命でしたか。お元気そうで何より。 「装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端」 (1994年/今西隆志監督) キリコとフィアナがコールド・スリープに入って(つまり…
2作目(デビルズ・リジェクト)が予想を覆す作風と出来栄えだったので、ちぃっとばかり割り喰った格好になっていますが、1作目も捨てたもんじゃありません。 「マーダー・ライド・ショー」(2003年/ロブ・ゾンビ監督) 怖いか?と聞かれれば「全く怖くあ…
ゲームと映画・・ジャンルの溝は思いのほか深かったようです。 「バイオハザード ディジェネレーション」(2008年/神谷誠監督) ゲーム版「バイオハザード2」から枝分かれした「4」と「CODE:ベロニカ」の後日談を描いたフルCGアニメ。 ラクーンシ…
この映画の予告編が配信された時はどよめきました。 新・仁義なき戦いのテーマにのって、黄色いトラックスーツ着た金髪のお姉ちゃんが日本刀振り回して、カトーマスク被った男達と戦っている!! ありえねぇ・・どんだけ日本&香港リスペクトだよ! で実際観…
『お前の存在意義は何だ?』 『爆発することだ!』侘しく寂しく美しい・・資金不足をも味わいに転化させるカルト監督のデビュー作。「ダークスター」(1974年/ジョン・カーペンター監督)製作・監督・脚本・音楽がカーペンター。そして、プロダクション・デ…
なるほど、DVDが速攻で廃盤になったのも納得の仕上がり・・でも、なんか好きだ。 「13日の金曜日/ジェイソンの命日」(1993年/アダム・マーカス監督) もはや順番なぞ彼岸の彼方ですが、ニューヨーク遠征と宇宙旅行に挟まれたシリーズ9作目。 製作会社…
インターナショナル・スクール(映画)、高校(TV)ときて今度は定時制(舞台)。 まったく、いい加減にしろよ。どんどん年齢が高くなっとるやないか! この作品は「子供(小学生)だけがサバイバル生活を余儀なくされたらどうなるか」というシチュエーシ…
記者「どのような内閣になりそうですか?」鳩山「それよりも、イチローのあの活躍はすごいじゃないですか」素敵過ぎて涙が出る会話です。しかし、真に素敵なのはイチロー本人の「ぼくはナンバーワンになりたい人。この世界で生きているからには、オンリーワ…
「ホラーは続編でぶち壊しだ!」ご存知メタホラー「スクリーム」のメタ続編「スクリーム2」の続編談義。英エンパイア誌が「最強の続編映画50本」を選出しました。37位の「ハロウィン3」、20位の「デスペラード」、19位の「死霊のえじき」あたりは…
いかにもアメリカンなタイトルですが、イギリス製ブラック・コメディです。 「アメリカン・ウェイ」 (1986年/モーリス・フィリップス監督) オンボロB-29を駆って海賊放送をする空飛ぶテレビ「SM-TV」。 ベトナムでの心理戦を終えてアメリカに帰…
『この手を見ろ! ピサの聖堂を直した手だ! ルッカの、フィレンツェの大聖堂を直した手だ! 俺たちはダヴィンチとミケランジェロの子孫だ!』弱いですねぇ、こういう台詞。 「グッドモーニング・バビロン」(1987年/パオロ&ヴィットリオ・タビアーニ監督)…
壁のゴキブリを平手でバン!ダメダメな映画でも、こういう“心に残る名シーン”がひとつあるだけで深く記憶に刻まれます。「戦争の犬たち」(1980年/ジョン・アーヴィン監督)主演はクリストファー・ウォーケン(結構、曼荼羅畑登場率高いですね)。前半が南…
『これがお前らに教わった反則だ! 全部返してやる! そして俺は伊達直人に帰るんだ!』とっくの昔に廃盤だろうと思っていたらAmazonに在庫が4枚。即買いです。 「タイガーマスク/第105話・去りゆく虎」 (1971年9月30日放送/勝間田具治演出) DVD18巻。…
もう一度撮影に行く、と言ったらスタッフ、キャスト全員が声を揃えて「嫌だぁあ!」と絶叫するであろう天地果つる所のファンタジー。 「中国の鳥人」(1998年/三池崇史監督) なんせ監督自身が「今再び、俺たちはあの苦行に耐える事ができるのか? どう思う…
まさか続編はないだろうと思っていましたが、やるそうです。しかもシリアス路線は捨てて、SFアクション巨編だそうで(うええ、マジっすか?)。 「ランボーⅤ The Savage Hunt」(シルベスター・スタローン監督) なんでも、軍が実験用に作った「人殺しにび…
『触らないで!けがらわしい!』脚本でどう表現されていたかは知りませんが、この“けがらわしい”は“汚らわしい”ではなく“穢らわしい”でしょう。本木、山崎に比べると世間的には低評価のようですが、この台詞ひとつで広末はOKです。「おくりびと」(2008年…
『行け、鉄人! 東京の空に、未来を描け!』アニメ絶賛、実写ボロクソなあの題材をなんとこの人が舞台化。「鉄人28号」(2008年/押井守脚本演出)いきなりセイタカアワダチソウの群生する埋立地という装飾を見た瞬間、横山光輝の「鉄人」は諦めました(笑)…
猫大爆発のカルト映画が10年の沈黙を破って帰還。「処刑人2(←勝手に命名。原題はBoondock Saints II: All Saints Day)[の予告編]」(トロイ・ダフィー監督)神の啓示で悪人を始末する処刑兄弟(途中から父ちゃん乱入)。主演は引き続いてショーン・パ…
If you could go back in time to Germany, before Hitler came to power,knowing what you know now, would you kill him? (もし、今の知識を持ったまま、ヒトラー台頭前のドイツに戻れたら…奴を殺すか?) いらん荷物を背負わされた男の人生が軋みをあげ…
渋い・・。 監督名伏せられたら多分当てられない。 「イースタン・プロミス」 (2007年/デビッド・クローネンバーグ監督) 在英ロシアン・マフィアという「ゴッドファーザー」ワールドですが、視点を一般女性に据えているので、エライこと観やすくなってい…
しみったれた恋愛感情なんぞ入り込む余地の無い侠のドラマ。 「ファイヤーライン[十萬火急]」 (1996年/ジョニー・トー監督) それまで愛だ恋だお笑いだの映画ばかり撮っていたトー監督が「男の生き様」作家にシフトするきっかけとなった記念作。縁起の悪…
まさか“笑いながら抱き合ってお花畑を転がる男女”なんてものを本気で映像化する人間がいようとは・・。 ホントこの人、デジタル以外の事には興味ないんですねえ。 「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」 (2002年/ジョージ・ルーカス監督) 銀…
『もしかしたら自分はとっくの昔に死んじゃってて、今の自分は電脳と擬体で構成された模擬人格なんじゃないか。いや、そもそも初めからあたしなんてものは存在しないんじゃないか』『わからない。私もキルドレなのかしら。今あなたに話した事もどこで聞いた…