デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

サイズの選択、間違ってないかい? ブレインストーム

時代を先取りしすぎて不発(興行的には)。「ブレインストーム」(1984年/ダグラス・トランブル監督)ブレインストームとは、他人の経験を記録・再生する特殊装置。単に記憶だけじゃなくて痛みや感情、エクスタシーいった「感覚」も実感できる、という所が…

か、開閉式パズルボックス・ケース!? ヘルレイザー2

ヘルレイザー20周年を記念して「1」「2」「特典」の3枚組みボックスセットが出ました(ただしブルーレイ)。ケースはパズルボックス型。しかも!映画同様、縦方向にスライド開閉する(写真)という豪華仕様。以前にもパズルボックスタイプのDVDセッ…

死神が来た! ノーカントリー

難しいなあ、こういうの。 神話的であるのは分かりますが、なんか「賞狙い」な感じがして。 「ノーカントリー」 (2007年/ジョエル&イーサン・コーエン監督) アカデミー作品・監督・脚色・助演男優賞受賞。「ちょっと勇気がないと貶せない」映画です。 勇…

ロイ・シャイダー版「昭和ブルース」。 重犯罪特捜班 ザ・セブン・アップス

「エクソシスト」が、リーガンの後日談である「2」と、キンダーマン警部の後日談である「3」に枝分かれしたように、「フレンチ・コネクション」もふたつの子孫を残しました。 ポパイ刑事のその後を追った「フレンチ・コネクション2」が有名ですが、バディ…

老けたなシガニー。しかも見せ場無し。 バンテージ・ポイント

これはあれですね。アドベンチャー・ゲームの「キャラクター・チェンジ」。全キャラ、プレイする事でシナリオ達成率100%になるという。 「バンテージ・ポイント」(2008年/ピート・トラヴィス監督) スペインで起きた米大統領狙撃(&会場爆破)事件。その…

これを「グロかわいい」と言うのだろうか。 顔のない悪魔

脳みそから突き出た2本の触手(カタツムリの目みたいな感じ)、脊髄を尺取り虫のように動かして前進、撃たれると血糊・脳しょう撒き散らして溶解・・・ううむ。こういうのを「グロかわいい」と言うのでしょうか。「顔のない悪魔」(1958年/アーサー・…

キャスリーン・ターナーが刺す轢く殴る! シリアル・ママ

“Rewind!(ビデオは巻き戻せ!)”駐車場に横入りする奴、シートベルトを締めない奴、家族の悪口言う奴、そしてレンタルビデオを巻き戻さないで返す奴。ママを怒らせたら恐怖のお仕置きが待っています。 「シリアル・ママ」(1994年/ジョン・ウォータ…

追悼、忌野清志郎。 県立地球防衛軍

ちょいと間抜けなタイミングになってしまいましたが、忌野清志郎のご逝去を悼みたいと思います。曼荼羅的に清志郎と言えばやはり、「県立地球防衛軍(1986年/早川啓二監督)」のオープニング・テーマ「SF」&挿入歌「プライベート」&エンディング・テー…

地味って言うな!渋いと言え! パニック・イン・スタジアム

『君らはM16を撃ちたくてうずうずしているように見える』 全米ライフル協会会長が何をおっしゃいますやら。 「パニック・イン・スタジアム」 (1976年/ラリー・ピアース監督) 以前ちょっと触れた「チャールズ・ホイットマン事件」のひねり技。 9万人の…

ダラボン悪意の満漢全席。 ミスト

『人は本来善良な生き物よ』 『都市が機能してればね』 この霧は監督の悪意の象徴なのかもしれません。 「ミスト」(2007年/フランク・ダラボン監督) 謎の霧に閉ざされた田舎町。そして霧の中には得体の知れない「何か」が蠢いていた。 キング原作+ダラボ…

ん~、ピッケルくん? エヴァンゲリヲン仮設五号機

間もなく公開の「エヴァンゲリオン新劇場版・破」に登場する新キャラ真希波・マリ・イラストリアス(長いよ!)の搭乗機「仮設五号機」のフィギュア写真が出回ってます(海洋堂の新作みたい)。正式名称は、「封印監視特化型限定兵器 人造人間エヴァンゲリヲン…

駄目だ、やっぱりあの死体は可笑しい。 ダ・ヴィンチ・コード

ダ・ヴィンチ・コードの続編「天使と悪魔」が全米初登場1位になったそうです。トム・ハンクスは完全にロバート・ラングドンのインディ・ジョーンズ化を狙ってますね。日本も公開に先立って前作を地上波放送しておりましたが、変な映画ですねえ、やっぱり。 …

DEADLY FIGHT IN HIROSHIMA 仁義なき戦い・広島死闘篇

昨日のTHE YAKUZA PAPERSから代表でこの1本を。「仁義なき戦い 広島死闘篇 海外版 DEADLY FIGHT IN HIROSHIMA」(1973年/深作欣二監督)ま、特に海外版だからどうだ、という事はないのですが、英語字幕のせいでオリエンタル感に拍車がかかってカルトの誉れ…

何故国内版より高画質? 仁義なき戦い輸入版BOXセット

色のつぶれや滲みの多い国内版に比べ、なんですかこの昨日撮ったような高画質は? 「仁義なき戦い北米版 THE YAKUZA PAPERS」(1973~74年/深作欣二監督) 黒光り&銀光りのメタルケース(手切りそう)に5作+特典ディスクの6枚組みBOXセット。 英語字…

重くて艶々。 Heaven & Hell新譜The Devil You Know

東京国際フォーラム最後列でDie Youngを熱唱しながら滂沱の涙を流してから早1年半。ロニー期サバスHeaven & Hell待望の新譜が発売されました。「The Devil You Know」(Heaven & Hell)一聴した印象は「デヒューマナイザーからキャッチーな部分を削ぎ落とし…

捨て駒の隠滅連鎖。 ドミノ・ターゲット

暗殺者に仕立てられた男の徒手空拳。 「ドミノ・ターゲット」 (1976年/スタンリー・クレイマー監督) ちょいと訳アリで15年以上の刑期を残す元ベトナム狙撃兵ロイ(ジーン・ハックマン)。ちょっとした見返りで出所させてやると持ちかける謎の男(怪しい…

「ノーカントリー」の元ネタ? 突破口!

ほんの2~3万ドルの小金稼ぎのつもりで田舎の銀行を叩いたしがない農薬散布屋チャーリー(ウォルター・マッソー)。しかし数えてみたら75万ドルの大金が。やべえ、こりゃマフィアの隠し金だ・・。と気づいた時にはもうマフィアの殺し屋モリー(ジョー・…

30分噛んだガムみたいな映画。 ストレンジャー・コール

ううむ、よくぞここまで手垢のつきまくった演出を臆面もなく・・。「ストレンジャー・コール」(2006年/サイモン・ウェスト監督)電話を小道具にベビーシッターを襲う殺人鬼と言えば、74年の「暗闇にベルが鳴る」、79年の「夕暮れにベルが鳴る」が…

やはり見所はレイ・ケネディ。 Super Rock ’84 in Japan

スーパー・ロック・フェスティバル84(西武球場)のVHSテープを中古で入手いたしました。 デビュー間もないボン・ジョビやら、高音出まくりのクラウス・マイネ(スコーピオンズ)やら、かっちょ良すぎの故・コージー・パウエルとチンコ鷲掴みデビッド・カ…

え、鶴瓶? ブレイキング・ニュース

原語タイトル「大事件」。大きく出たなジョニー。 「ブレイキング・ニュース」(2004年/ジョニー・トー監督) 冒頭7分を超える長回し。凄い。凄いけど成功しているかと言えば「うーむ」。絶対、切り替えしてカット割りした方がメリハリがついて緊張感が高…

ご都合主義って素敵。 相棒[劇場版]

和泉聖治の劇場監督作なんか観るのは82年の「オン・ザ・ロード」以来です(「借王(シャッキング)」は観てないのよ)。「相棒―劇場版―絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン(長いよ!)」(2008年/和泉聖治監督)大観衆が集うビックイベントの裏…

あー猫飼いてえ。 ハリーとトント

老人と猫が旅して出会って。そして別れて。「ハリーとトント」(1974年/ポール・マザースキー監督)区画整備で住み慣れたアパートを追われた老人ハリー(アート・カーニー)は愛猫トントと旅の空。ロード・ムービーの傑作として名高い作品ですが、ハリーの…

腐女子向けロマンチック・ホラー? ブラッドウルフ

狼と言えば「ハウリング」「ウルフェン」「狼男アメリカン」な人にとって、“CGとモーフィングでまんま狼”という変身シーンは腰砕けだよなあ。「ブラットウルフ」(2007年/カーチャ・フォン・ガルニエル監督)狼族の群れの掟を破って人間に恋する美少…

武器:ニンジン・・? シューテム・アップ

真面目に観ちゃ駄目っすよ。B級の限りを尽くした銃弾の満漢全席。 「シューテム・アップ」(2007年/マイケル・デイヴィス監督) 偶然、とんでもない面倒事に巻き込まれた男(クライヴ・オーウェン)がただひたすら撃って撃って撃ちまくる2万5千発のエク…

え、ハインライン? ブレイン・スナッチャー/恐怖の洗脳生物

絵に描いたような「ボディ・スナッチャー」&「エイリアン」のバッタもんかと思ったら、何とハインラインの「人形つかい」が原作だそうで。 「ブレイン・スナッチャー/恐怖の洗脳生物」(1994年/スチュアート・オーム監督) ドナルド・サザーランドとヤフ…

わたせせいぞう? 人生は、奇跡の詩

「ローマに雪が降って、その中で虎を見たら結婚してもいいわ」ハートカクテルが好きな人にはグっとくるオチかもしれません。「人生は、奇跡の詩」(2005年/ロベルト・ベニーニ監督)監督・脚本・主演が旦那(ロベルト・ベニーニ)で、製作・共演が女房…

全身整形サイボーグ女デミ・ムーア参上! ゴースト・ライト

改造人間デミ・ムーア主演のホラー風味サスペンス。「ゴースト・ライト」(2006年/グレイグ・ローゼンバーグ監督)後半の様式美な展開はそこそこ楽しめるのですが、細部がやたら大雑把。5分後に子供と遊ぶ約束してるのに、何故かエプロンつけるデミ。キッ…

辻褄さえ合ってりゃ・・って合ってないだろ! 閉ざされた森

ラショーモン・スタイルをやりたい!という意気込みだけは存分に伝わってまいりました。「閉ざされた森」(2003年/ジョン・マクティアナン監督)2001年の「ソード・フィッシュ」に続く“トラヴォルタ・ミスディレクション・シリーズ”第2弾(今、勝手に名づ…

お見せしよう、今夜だけ… フル・モンティ

「ブラス!」「リトル・ダンサー」と並ぶ“炭鉱閉鎖で仕事がねえ!”英国どん詰まり三部作(勝手に命名)。これを日本でやると「フラガール」になるんでしょうね。 「フル・モンティ」(1997年/ピーター・カッタネオ監督) 一昨日の「ゾンビ・ストリッパーズ…

ユルゲン・ブラックモア参上! Over The Rainbow来日公演

新宿ディスクユニオンのメルマガを開いたら“Over The Rainbowのチケット持参の方10%Off”の見出しが。ん?ジョー・リンまた来るのか。いつだ・・えっと5月1日・・って今日じゃねえか!速攻仕事納め、当日券売り場にGO! 「Over The Rainbow来日公演」…