2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧
『まだあなたの伝説は終わったわけじゃない…』獄中死したと看做されている侠客・黒田に対して竹内力が放った台詞ですが、そのまま黒田役の松方弘樹に対して放たれた台詞に聞こえます。やくざが語り継ぐ伝説の侠客、松方弘樹。「極道甲子園」(2004年/鈴…
南太平洋でチンケな輸送船が嵐に遭遇。台風の目に逃げ込んだら、巨大なロシアの衛星探査船発見。乗り移ってみると、船内は無人。おお!って事は遺棄船じゃん!ロシアに引き渡せば船体価格の1割貰えるぞ!やっふー!勿論、そんな美味い話があるはずもなく…。…
「俺は日の丸が好きだよ。生まれた国の旗が日の丸で良かった」「階級なんて関係ない。体を張った奴が一番偉い。それが警察だ」「俺たちの正義と、国の正義と何が違うんですか」なかなかに重たいテーマではあります。原作が元警察官の暴露系自慢話(北芝健著…
『アニキが信じているのは金光だけや。ワイが、ワイが日本人だからでっか?!』 邦画の、しかもヤクザ映画に於いて、このような民族逆差別発言が見られるのは本作だけではないでしょうか。 「日本暴力列島 京阪神殺しの軍団」(1975年/山下耕作監督) 在日…
「そっか。私、笑えるんだ…」 「僕はもう、誰とも笑いません…」 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」が地上波放送されました(8月26日21時~)。 TV版と銘打ってますが、要するに放送時間に合わせて短縮しただけ。 バージョン・ナンバーは2.02。DVD/…
「ドラゴンへの道」で最初のピークを迎えた“徒手空拳による一騎打ち”。その後、ジャッキー・チェン、ジェット・リーと受け継がれた系譜ですが、現時点に於ける“最前線”が本作ではないかと思います。「導火線 Flash Point」(2007年/ウィルソン・イップ…
初戦、40分ほどで無念のギブアップ。翌日リマッチしてようやく終わりまで。感想。「…胡散臭ぇ…」「宇宙ショーへようこそ」(2010年/舛成孝二監督)何でしょう、この説教臭さ、子供目線と見せかけて上から目線の押し付けがましさ。“ひとりはみんなのため…
主人公がゾンビという新機軸、制作費が45英ポンド(=約6千円)というウルトラ低予算、この2点が高評価のポイントのようですが、ううむ…。「コリン LOVE OF THE DEAD」(2008年/マーク・プライス監督)場所はロンドン。町はゾンビで溢れかえり、治安…
国際線スチュワーデスを介した麻薬密売事件を追う捜査上で偶然出くわした捜査一課、三課、四課、外事課の刑事たち。 黒木警視(丹波哲郎!)が彼らを組織化。ここに事件の種類を問わず横断的捜査権を持つタスクフォース“Gメン”が誕生。 でかいなぁ、スケー…
よもや裕木奈江が、アイスランド初のホラー映画で、初代レザーフェイスのガンナー・ハンセンと共演し、あろうことか見せ場かっさらう大活躍を見せようとは…。秋●康による悪逆非道な情報操作とバッシングを耐え抜き、海外に活路を求め、イーストウッド、デヴ…
一族が見捨てた島、アイルランドの孤島、ケルティシュな音楽に乗って戻ってきた少女、出迎える1匹のアザラシ。御伽噺の時間ですよ。 「フィオナの海」 (1994年/ジョン・セイルズ監督) 母親を失った少女フィオナ(ジェニ・コートニー)は、アイルランド北…
絵は綺麗になりました。サウンドも重厚。でもやっぱり恥ずかしい。何故この人は自主映画という殻に閉じこもろうとするのでしょう。 「鉄男 THE BULLET MAN」(2009年/塚本晋也監督) オリジナルから唯一退化したのはパワー。いらないんですよ、ストーリーな…
この手の企画モノに中身を求めるのが間違いだという事は分かっております。分かっておりますが、久しぶりにこの一言を。 うわあ、つまんねえ。 「お姉チャンバラ THE MOVIE」 (2008年/福田陽平監督) 元ネタはPS2の「THE お姉チャンバラ」。水着のお…
『エンジェルはダイヤよ。作れないから探すの』 公開時の印象は「なんじゃ、この支離滅裂な話は」だったのですが、今回改めて「1」「2」連続で観ましたら、妙な幸福感に包まれてしまいました。 この監督にドラマ演出の才が無いのは後に「ターミネーター4…
『数学できんのが、何で悪い!? 殺したるー!』(キャッチ・コピーは「数学できんが何で悪いとや」ですが、劇中の台詞はこう)以前レビューした石井聰互監督の同名8mm映画のにっかつ版リメイクです。 「高校大パニック」 (1978年/澤田幸弘・石井聰互共同…
「未来は過去と同じくらい支離滅裂だ」 いやあ、困った。何せ相手はマケドニアの狂人監督。下手な芸術作品より手ごわいぞ。 ビデオ・ジャケットには「スターウォーズと時計仕掛けのオレンジとマッドマックスをミックスし、フェリーニとブニュエルのシュール…
毎年恒例の8月15日シリーズも数えて4回目。今年の作品は、 「激動の昭和史 軍閥」(1970年/堀川弘通監督) 226事件を端緒とする軍部の政治介入から大東亜戦争突入、泥沼の戦局をじっくりと描きます。 軍閥と銘打っていますが、実態は“東條英機暴走絵…
三池版リメイクを観た時は「まさかの原典越えか?」と思いましたが、改めてオリジナルを観ると…うむむ、それはちと早計であったか。 「十三人の刺客」(1963年/工藤栄一監督) 冒頭、筆頭老中土井大炊の屋敷前で訴状と共に割腹した江戸家老間宮図書の後姿を…
セットと書割のコロシアムを肉体の躍動感ひとつで“本物”に変える筋肉の錬金術師。 これは、肉体言語による異文化コミュニケーション映画です。 「ドラゴンへの道」(1972年/ブルース・リー監督) ドラゴン・レースのアニメに「う!う!」という叫びが被る軽…
日本にはマッドサイエンティストが生まれる土壌がないのか、なかなか医療ホラーの成功例に出会えません。思いつく作品と言えば、2004年の「感染」(落合正幸監督)くらいですが、世評はボロボロでした(←雰囲気は嫌いではないです)。ブームもすっかり終焉し…
例えるなら、惑星ソラリス×2010年÷ヘルレイザー。しかし、この公式は観る人によって異なります。ある人にとっては、エイリアン×ギャラクシー・オブ・テラー÷シャイニングかもしれませんし、別の人にとってはスフィア×フラットライナーズ÷ゴースト・血のシャ…
刑事ドラマの男の花道“殉職”。 ある者は刺され、ある者は撃たれ、あるいは事故や病気で、その短い半生を閉じ、視聴者は感涙にむせぶわけですが、ここに1人、前人未到ワン&オンリーな退場をした男がいます。 沖田五郎(三浦友和)。 東大出のエリートであり…
飲んだ翌日、ポケットから身に覚えのないもの(ラーメンの替え玉とか、調理前の生牡蠣とか、卓球のラケットとか、リラとかペソとかウォンとか)が出てくる人にとっては、耳の痛い映画でしょう。「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」(20…
『ヘイ、ジョー矢吹、ユーはベリーベリーストロングマン、ミーもベリーベリーストロングマンね』ジョー山中氏がお亡くなりになりました。7日、肺癌、64歳。歌手として役者として時に声優として。アルバムを1枚選ぶならやはり、「SATORI」(1970年/…
観光地に必ずある顔出しパネルを思い浮かべてください。土地ゆかりの偉人やキャラクターの顔の部分に穴が開いているアレです。裏に回って穴から顔出してハイチーズ。あんな恥ずかしい写真撮りたがる奴がいるのかと思って見ていると、意外に利用されているん…
『男の人生は真夜中のスナックや。例えば2時に、何でか次のスナックにハシゴする男の気持ちが分かるか? 2時でぇ、2時。次行く店は絶対ここよりロクでもないき。けんどやっぱりワシという男をここで終わりにする訳にはいかんがよ』 ここには2種類の人間…
佐々木ヨーコ、東京ボンバーズ、ロサンゼルス・サンダーバード…。 そんな名前に反応してしまう世代にとっては至福の一編。 ましてや、ジュリエット・ルイス(リンク・ネーム:アイアン・メイビン←最高!)を向うに回してドリュー・バリモアやゾーイ・ベルを…
原田芳雄、渡哲也が梶芽衣子を挟んでショッピング。町全体が華やかさに包まれている感じ。アラン・ドロン、リノ・ヴァンチェラ、ジョアンナ・シムカスに引けをとらないスリー・ショットです。「新宿アウトロー ぶっ飛ばせ」(1970年/藤田敏八監督)オープニ…
前作は「おいおい、ここでマッドマックス2かよ!?」な意外性(?)がありましたが、今回は更に凄い。 「おいおい、今更マトリックスかよ!?」 よもや21世紀も10年を数える時代に“Bullet-time”をこれでもか、と見せ付けられるとは思いませんでした。 「バ…
会社の近くにある爆安居酒屋で1杯100円の生ビールを煽っていたら、お店のお兄さんが見覚えのあるデザインのTシャツを着ておりました。 『はうあ! そ、それはブルーアンダーグラウンド版DVDジャケット・デザインのサンゲリア!』 まあ、人から貰った、…