#映画監督
以前ご紹介した「ツィゴイネルワイゼン」。そのDVDに収録されている鈴木清順監督のインタビューが面白い。 (企画の経緯) 「予算ですね。大谷直子が二役演ってるでしょ。本当はもうひとり女優がいなけりゃいけない。でも予算が…」 (キャスティングについ…
ちょっと取り上げるのが遅くなりましたが、カメラマン/撮影監督のヴィルモス・ジグモンド(前はビルモス・ジグモンド表記でしたが、今はヴィルモス・スィグモンド表記とかも出てきていてややこしい事この上無し)氏がお亡くなりになりました。 2016年1月1日…
『息子のカーマインだ。何か演奏してみろ。ほら、いつもの奴』 おずおずとフルートを吹き始める少年。お馴染み「ゴッドファーザーPartⅡ」の1シーン。カーマインとは勿論、監督の父・カーマイン・コッポラのこと。年末にケーブルで放送された「ゴッドファー…
レザボア・ヴァンパイアからの(無理矢理な)の流れでタランティーノ関連を。英国のカルチャーサイト「ShortList.COM」が“タランティーノのキャラクター25選[Quentin Tarantino's 25 Greatest Characters]”を発表しました。第1位は、「イングロリアス・バ…
米倉斉加年氏がお亡くなりになりました。8月26日。腹部大動脈瘤破裂。80歳。代表作は山ほどありますが、私の中で印象深いのは、 「動乱」(1980年/森谷司郎監督) 五.一五に始まり二.二六まで動乱の時代を駆け抜けた青年将校(高倉健)とその妻(吉永小百合…
鈴木則文監督がお亡くなりになりました。5月15日。脳室内出血。80歳。お名前は勿論“のりふみ”が正解ですが、やはり“ソクブン”とお呼びした方がしっくり来ます(あと、長谷部安春(アンシュン)監督も同じ箱に入りますね)。 鈴木監督と言えば「トラック野郎…
『キングコングの身長は幾つだ?!(How tall was King Kong?)』俳優、ピーター・オトゥール氏がお亡くなりになりました。現地時間12月14日。ロンドンの病院にて。81歳。ピーター・オトゥールと言えば何はさておき「アラビアのロレンス」ですが、「カリギュ…
『ようし、東宝にある建物全部持ってこい!』 国会議事堂、東京タワー、銀座の街並みを次々と冬の利根川に投げ込めば、水没都市・東京の出来上がり。『尺は合ってないし、木製だから浮くし、寒いし』ご苦労、お察し申し上げます。「中野昭慶、妖星ゴラスを語…
「アカデミーが感謝している。 ハリウッドが感謝している。 独立系映画が感謝している。 だが何よりも ワイルドで奇妙でクールでクレイジーな映画をドライブインシアターで観た地球の映画ファンが感謝している!」茶番と言ってしまえばそれまでの2008年アカ…
デヴィッド・リチャード・エリス監督が1月7日急死いたしました。60歳。ヨハネスブルグで新作の準備中に。 代表作は「デッドコースター」「セルラー」「スネーク・フライト」「ファイナル・デッドサーキット」。 もうド真ん中でこっち側の人。しかも最新作…
「2」以降、封印されていた(マナー・モードになっていた)熊田刑事(小沢仁志)の携帯着メロ“森の熊さん”が華麗に復活。『何とかならないのかよ、その着メロ!』 『変え方が分かんねえんだよ!』「組織暴力対策部捜査四課FINAL 首都消滅?!」(2006…
またしても英TOTALFILMが妙なランキングを発表しました。題して「クローネンバーグ15の狂った名場面(15 Craziest Cronenberg Moments)」。作品ではなくシーンのランキングで、嫌々インパクトの序列です。栄えある1位は「ブルード/怒りのメタファー」から“…
森田芳光監督がお亡くなりになりました。 12月20日。急性肝不全。61歳。 若いですね、まだ。有名作や最近作は誰かが取り上げると思うので割愛。 私的森田ベストは商用デビュー作「の・ようなもの」と、「家族ゲーム」…と同じ年に作られた、 「ピンクカット/…
念願叶ってのゴジラ演出ですが、本当にこれで良かったのかい、金子監督?「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」(2001年/金子修介監督)相方の怪獣はあの3体で良かったの?当初想定はアンギラスとバランだったそうですが、スター怪獣に改変したの…
底の浅さと中身の薄さを悟られない為の思わせぶり。“分かる人だけ分かればいい”という甘美な逃げ口上。出られない空間=何ぴとも入れない空間。四方を囲む白い壁は、ピンク・フロイドの「ザ・ウォール」か、はたまたA.T.フィールドか。「しんぼる」(20…
『リングの上で、世界一の男が俺を待ってる。だから、行かなきゃな』 出崎統監督がお亡くなりになりました。 4月17日午前0時35分、肺がん。67歳。 止め絵、反復、光るゲ□…俺ジナルな数々の演出技法は記憶の襞に刷り込まれまくっています。 思い入れは人そ…
アーヴィン・カーシュナー監督が11月27日、お亡くなりになりました。87歳。長期療養中だったとの事ですが、87まで生きればまずまずでしょう。代表作と言えばやはりこれ。「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」(1980年/アーヴィン・カーシュナー監督)モフ・タ…
「今回のマイケルは人間なんだ。ブギーマンなんかじゃない。これが本来あるべき編集だ。元の形に戻せて満足だよ」 人として壊れた兄、その兄とシンクロして壊れていく妹、その先にあるのは永遠の家族。 「ハロウィンⅡ/アンレイテッド・バージョン(のロブ・…
私が今観たものは何だったのだろう?映画・・か?(多分、違うと思う)「花のあすか組」を観て以来、この監督に演出の才があると思った事はありませんし、「ゼブラーマン」を観て以来、クドカンという人に脚本の才があると思った事もありません。にしても、…
『直感を信じないなら他に何があるんだ?』 仕事の成功譚を自慢タラタラに綴ったビジネス本読む暇があったらこの本100回読みましょう。 「恐怖の詩学/ジョン・カーペンター」(ジル・ブーランジェ著) カーペンターの映画には所謂「ディレクターズカット版…
「やはりホラーは十分立派だ。なぜなら、この人たちが立派だからだ」(黒沢清)私もそう思います。「アメリカン・ナイトメア」(2000年/アダム・サイモン監督)“この人たち”とは、ジョージ・A・ロメロ、ジョン・カーペンター、トビー・フーパー、デビッド…
『お前は志半ばで死んでいく勤皇の獅子だ!簡単にくたばるな!這って来い、上がってこい、ここまで!』『銀ちゃん、かっこいい・・』結局、ヤスが命懸けで階段を転げ落ちる理由は、銀ちゃんを男栄えさせる事なんですよねえ。 「蒲田行進曲」(1982年/深作欣…
ダン・オバノン先生がお亡くなりになりました(泣)。12月17日。炎症性腸疾患クローン病(なにそれ?)。63歳。まだ若いじゃないですか。改めてプロフィールを眺めれば、「ダークスター」に始まり、「エイリアン」「ゾンゲリア」「バタリアン」「スペース・バ…
『僕も楽器をやっていたから分かるけど』とか、『あれはこれのメタファーで』とか、『監督の意図した暗喩と隠喩は』とか言い垂れて悦に入っている人にとっては珠玉の名作なんだと思います。 「オーケストラ・リハーサル」 (1978年/フェデリコ・フェリーニ…
グラインドハウスのフェイク・トレーラーの1本がいよいよ単独長編として始動するようです。「感謝祭(Thanksgiving)」(イーライ・ロス監督)2007年5月段階では、同じくフェイク・トレーラーの「ドント(Don’t!)」(エドガー・ライト監督)の本編と抱き…
内容が凄まじ過ぎて1回では収まりそうもありません。「片腕マシンガール(の前説)」(2008年/井口昇監督)DVD初回限定の「マシン缶」が滅茶苦茶かっちょいい。これをかぱっと開けると本体が。ジャケットはリバーシブル仕様。高橋ヨシキ氏の手による日…
うむむ。キャメロンが「なかった事」にしたがっているデビュー作をようやく鑑賞。 「殺人魚フライングキラー」 (1981年/ジェームズ・キャメロン監督) 「ジョーズ」のエピゴーネンとしては「アリゲーター」と並んで「よく出来ました」と褒められている「ピ…