デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

グランプ・・リ? ハードカバー/黒衣の使者

90年のアボリアッツ国際ファンタスティック映画祭グランプリ・・。 まあ選んだ側にはそれ相応な理由があったのでしょうが、正直な感想は、 「嘘ぉ!」・・です。 「ハードカバー/黒衣の使者」(1988年/ティボー・タカクス監督) “スティーブン・キン…

サナギマンからイナズマンへ。 ショッカー

アルバトロスがボルの人でなしホラーに同名タイトルをつけちゃったんで混乱しますが、似て非なる(いやそもそも似ていない)トンデモ死刑囚の逆襲ホラー。 「ショッカー」(1989年/ウェス・クレイヴン監督) 連続殺人鬼ピンカーが遂にお縄に。当然死刑。し…

ドン引き。 SHOCKER/ショッカー

今までさんざっぱら人でなしな映画を紹介してきましたが、ものには限度というものがあります。 マジ、ドン引き。 「SHOCKER/ショッカー」(2007年/ウーヴェ・ボル監督) ウェス・クレイブンが同名の映画を撮っていますが、全然別物。原題はSEED(種、じゃ…

余裕で本家超え。 フレッシュ・ゴードン

知能と制作費が反比例した迷作「フラッシュ・ゴードン」の6年前、痴性と気合が正比例した生まれたバカルトポルノ。余裕で本家超えです。 「フレッシュ・ゴードン」 (1974年/マイケル・ベンヴェニスト&ハワード・ジーム監督) ポルノ惑星の皇帝ワンが放っ…

迸る血糊、溢れ出る作家性。 シャドー

ガラス窓を叩き割った斧がそのまま女性(これが何とベルルスコーニ現イタリア首相夫人ヴェロニカ・ラリオ)の腕を切断!消火栓の如く迸る鮮血が白い壁を瞬く間に深紅に染めていく…。嗚呼、俺は今、アルジェントの映画を観ているんだなぁ…(恍惚)。 「シャド…

途中で拳銃変わってね? サブウェイ123 激突

スタイリッシュでアバンギャルドな(と作った人たちだけが思っている)映像と音楽に乗せて展開する「サブウェイ・パニック」90年代MTV風リメイク。 「サブウェイ123 激突」(2009年/トニー・スコット監督) 平均点を下回る事はないが、上回る事も絶対…

Dr. ルーミス、戦士の休息。 ハロウィン6/最後の戦い

前作の“投げっぱなしエンディング”を引き継いだ“後日、なかった事にされてしまう”不幸な三部作完結編。 果たしてお話はまとまったのでしょうか。 「ハロウィン6/最後の戦い」(1995年/ジョー・チャッペル監督) 警察署からマイケルが消え、ジェイミーが失…

作り手の苦悩を堪能。 ハロウィン5/ブギーマン逆襲

2作目「ブギーマン」の時もそうでしたが、それなりの起承転結を以て幕となった話の直線的な続編は緊張感の持続が難しいです。 キャラクターの説明は不要なのに、なかなかドラマが走らない。 作り手の苦悩を愉しむ変則的作品です。 「ハロウィン5/ブギーマ…

血縁のテロリスト再び! ハロウィン4/ブギーマン復活

大鉈振るう方向転換をした「3」が総スカン喰らったので、仕切り直した第四作。裏ベストと言っていいのではないでしょうか。 「ハロウィン4/ブギーマン復活」 (1988年/ドワイト・H・リトル監督) 10月31日、マイケル・マイヤーズが10年の昏睡から覚醒。病…

聖骸布が飛んでくる! デモンズ4

ダリオ・アルジェントが製作ってだけで「デモンズ」シリーズにされてしまった不幸な、しかし別のタイトルだったら恐らく歴史に残らなかったであろう不憫な傑作。 「デモンズ4」(1991年/ミケーレ・ソアビ監督) 原題は「La Setta」で“教団”。一応、似たよ…

西部劇×吸血鬼。 フロム・ダスク・ティル・ドーン3

『消息を絶つ白人が多い。探す者のために名前を』 『アンブローズ・ビアスだ。探す者などいないよ』 1913年、メキシコで消息を絶った作家アンブローズ・ビアス(「悪魔の辞典」書いた人)を狂言回しに、地獄のサンタニコ誕生秘話を西部劇で描く「フロム・ダ…

邦題に騙されるな。 デモンズ3

1作目2作目(ダリオ&ランベルト)のイケイケゾンビホラーを期待すると激しく肩透かしを喰いますが、全く別物と割り切って観れば実に趣のあるオカルト・ホラーの秀作です。「デモンズ3」(1989年/ミケーレ・ソアビ監督)デモンズ1.2との関連はゼロ。…

蛍光グリーンの憎い奴。 死霊のしたたり3

笑いと恐怖とアクションの絶妙なブレンド。前作ではもっさりもさもさしていた演出にキレが。腕を上げたじゃないか、ブライアン・ユズナ。 「RE-ANIMATOR 死霊のしたたり3」 (2003年/ブライアン・ユズナ監督) 今回の舞台は刑務所。死体蘇生師ハーバート・…

がんばれ、タイ・ウェスト。 キャビン・フィーバー2

前作はイーライ・ロスのジャンル映画オタクぶりが爆発した痛快作でしたが、続編はちょっと対処に困る痛い怪作になってしまいました。「キャビン・フィーバー2」(2009年/タイ・ウェスト監督)謎の病原菌がミネラル・ウォーターに混入して町中に。地元高校…

鉄板フォーマットでまさかの続編。 ディセント2

一作目(サスペンス重視)でヒドイ目に遭ったヒロインが、再び死地に出向いて更にヒドイ目に遭う(でもアクション重視)、という鉄板フォーマットでまさかの続編。 「ディセント2」(2009年/ジョン・ハリス監督) ちょっと鬱になるかと思うくらい滅多…

生身ジェイソンは隙だらけ。 13日の金曜日Part2

これが後にブレーキの壊れたブルドーザーとなり、終いにゃ宇宙にまで行ってしまう不死身のホラー・アイコンと同一人物とは到底思えません。 デビュー直後のジェイソンはまだまだ生身のマザコン殺人鬼でした。 「13日の金曜日Part2」 (1981年/スティーブ…

ビデオドローム+貞子(←褒めすぎ)。 デモンズ2

今月中盤は、続編・シリーズ物をまとめてご紹介。第1弾は、 「デモンズ2」(1986年/ランベルト・バーヴァ監督) マリオ・バーヴァのボンクラ息子が性懲りもなく挑んだ“なんちゃってアルジェント”第2弾。 前回の舞台は映画館でしたが、今回は高層ハイテク…

ジメっと爽快・・。 帝都大戦

あらゆる説明を排除した“投げっぱなし演出”の前作「帝都物語」は善くも悪しくも百花繚乱。実相寺の作家性だけは華麗に際立った野心作(失敗作とも言う)でしたが・・。続編のこの閉塞感・根暗感、辛気臭さは何事でしょう?「帝都大戦」(1989年/一瀬隆重監…

イタリア警察はカラス以下。 オペラ座/血の喝采

ただでさえ理屈無用な監督の作品を製作会社(オライオン)が勝手に再編集したもんだから、全編疑問符の嵐。それでも「辻褄も合理性も知らん。俺はこの画が撮りたかったんだあ!」なシーンが素ん晴らしいので、俺的には無問題(←完全にパンチドランカーになっ…

ローレン・ランドン万歳! 探偵マイク・ハマー/俺が掟だ!

『How Could You?』『It Was Easy』 オープニングもかっちょいいですが、〆の台詞も最高です。 「探偵マイク・ハマー/俺が掟だ!」 (1982年/リチャード・T・ヘフロン監督) 2008年に“DVDを出せシリーズ第1弾”としてレビュー済みですが、待てど暮らせ…

イア!イア!クトゥルフ・フタグン! DAGON

原作原理主義の人からはダメ出しの嵐を喰らっておりますが、なんのなんの。 ゴードン×ユズナのラヴクラフト物の中では出色の出来栄えです(「死霊のしたたり」とか「フロム・ビヨンド」のせいで原作準拠のハードルが物凄く低くなっている)。 「DAGON」…

全部ある。 歓びの毒牙(キバ)

処女作には監督のやりたい事が詰まっていると言いますが、確かに後のトレードマークが全部入っています。 「歓びの毒牙(キバ)」 (1969年/ダリオ・アルジェント監督) 意味ありげな邦題ですが、原題は“The Bird With The Crystal Plumage(水晶の羽を持つ…

武器はハイテク、人は…。 G.I.ジョー

CG満載、荒唐無稽なハイテク漫画。褒め言葉に使う時もありますが、今回は心を込めたこの一言と共に。「うわあ、つまんねえ」 「G.I.ジョー」 (2009年/スティーブン・ソマーズ監督) スペクター対OO7軍団ハイテク仕様ってな感じですが、知能指数低す…

根津甚八が役者廃業宣言(泣)。 男たちの旅路/墓場の島

根津甚八さんが難儀な事になっているようです。 ヘルニア、複視(モノが二重に見える)、車椅子で鬱・・・そしてとうとう俳優廃業宣言。 映画では「その後の仁義なき戦い」「さらば愛しき大地」、アニメでは「パトレイバー2」の柘植幸人の声なんかが印象的…

逆・ススムちゃん大ショック! ザ・チャイルド

風光明媚なスペインの小島で子供が大人を皆殺し。太陽燦々、内容辛酸な「逆・ススムちゃん大ショック」です。「ザ・チャイルド」(1976年/ナルシソ・イバニエス・セラドール監督)冒頭、延々8分かけて、いかに子供が大人の身勝手の犠牲になってきたかをニ…

分が悪いぞカーペンター。 未知空間の恐怖/光る眼

95年にリメイクされた「光る眼」のオリジナルをようやっと鑑賞。 「物体X」では見事なオリジナル超えを果たしましたが、今回はちぃっと分が悪いぞカーペンター。 「未知空間の恐怖/光る眼」 (1960年/ウォルフ・リラ監督) とある村の住民が一時的に全員…

逆らっちゃ駄目。 ジャッキー・チェン/ドラゴン特攻隊

芸能界“逆らっちゃ駄目”ランキング日本代表は真樹日佐夫先生ですが、アジア代表は・・。 ぶっちぎりで天皇巨星ジミー・ウォング(王羽)先生でしょう。 事務所移籍問題のトラブル(香港黒社会全面参戦)をジミー先生に“手打ち”にしてもらったジャッキーが“お…

え、卒業?(しかも「Lの世界」版?) 恋のミニスカウエポン

「卒業」(もしくは「小さな恋のメロディ」)「Lの世界」バージョン「チャーリーズ・エンジェル」仕様「スケバン刑事」風味? 「恋のミニスカウエポン」 (2004年/アンジェラ・ロビンソン監督) スパイ適正を持った女子高生をヘッドハンティングして組織さ…

パラノーマル・アクティビティ(の音声解説by稲川淳二)

「グリズリー」が“陸のジョーズ”なら、これは正に“家のブレア(ウィッチ)”。 なるほど、これなら100万そこそこで作れますね。 「パラノーマル・アクティビティ」(2007年/オーレン・ペリ監督) 夜毎起こる超常現象に悩まされたカップルがビデオカメラで寝…

冥府魔道の子守唄。 エル・トポ

9月です。まだ暑いですが秋です。ゲイジュツを語りましょう。 「エル・トポ」(1969年/アレハンドロ・ホドロフスキー監督) “もし、あなたが偉大なら「エル・トポ」も偉大だ。もし、あなたに限界があれば「エル・トポ」にも限界がある”(アレハンドロ・ホ…