デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

#アクションアドベンチャー

トレマーズがTVリブート。主演は…ケヴィン・ベーコン!

トレマーズがTVシリーズとしてリブートされるそうです。 以前にもTVミニシリーズ化された事がありますが(13話で打ち切り)、今回は何と言っても「主演&製作総指揮:ケヴィン・ベーコン」というプラチナ・カード。 映画版2作目から主役を引き継いだバート(…

驚くほど中身が無い。 インデペンデンス・デイ:リサージェンス

目の前で景気のいい戦闘シーンが繰り広げられているというのに、何故か瞼が重くなり…。 まさかID4の続編で寝落ちするとは思わなかったなあ。 「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」(2016年/ローランド・エメリッヒ監督) 異星人の地球侵略を阻止して…

デトロイト良いトコ。 S.W.A.T. 闇の標的

『あるSWATチームに最新の人質救出技術を教えてやってほしい』『場所は?』『デトロイト』『ホノルルやマイアミに派遣されている奴もいるのに?』どうやらデトロイトは超貧乏くじの様です。確かに「ロボコップ」では財政破綻した挙句、警察はオムニ社に買収…

まさかのハード・リベンジ、ミリー! BUSHIDO MAN ブシドーマン

無法都市YOKOHAMAなんてビジュアルが突然挟み込まれたので、よもやと思いましたが、まさかのハード・リベンジ、ミリー降臨。 お久しぶりです水野さん。 「BUSHIDO MAN ブシドーマン」(2013年/辻本貴則監督) お話は夫と子供を殺された水野美紀の復讐譚…で…

屋外型バックドラフト。 ファイアーストーム

陸路による接近が困難な森林火災。空から一気に目的地に降下して消火に当たる森林降下消防隊員“Smoke Jumper”。 火災に乗じて脱獄を計った凶悪犯グループ vs Smoke Jumperのチーフ。 背後に炎、眼前に寒冷前線。このふたつが出逢うとどうなるか…。 「ファイ…

合言葉はガムボール。 激走!5000キロ

『これはリスクなんかじゃない。挑戦なんだ!』(It's not a risk... it'sa challenge.) 「キャノンボール」(1980)「キャノンボール2」(1983。どっちもハル・ニーダム監督)の総花的グダグダ感も好きですが、こういう虚飾を廃したシンプルな構造も好感…

【銃器博覧会】 ジョン・ウィック【注目は…ケル・テックKSG】

That fuckin' nobody is John Wick. I once saw him kill three men in a bar. With a pencil. With a fuckin'......pencil! 『その、なんでもない奴はジョン・ウィックだ。 以前、奴がバーで3人の男を鉛筆1本で殺したのを見た事がある。たった、1本の鉛筆で…

帰還兵に敬意を。 ニューヨーク・コマンドー/セントラルパーク市街戦

『The Park is MINE!』(公園は俺のものだ!) 公園と言ってもそこいらの公園とは規模が違います。セントラルパーク。マンハッタンの都市公園。南北4km、東西0.8km、面積比にして日比谷公園の約20倍。 ここをたったひとりで占拠した男。彼の名はミッチ。ベト…

日本民族の気骨を憂う。 少林寺拳法

鈴木則文×千葉真一で少林寺。しかも、「直撃!地獄拳」「同/大逆転」の翌年。 当然、頭のネジが5,6本弾け飛んだスットコドッコイな代物を連想し且つ期待もしたわけですが、蓋を開けたら至極真っ当(いや、この表現もちょっと抵抗あるか)な作品が出てきてび…

流用と吹き替えのサンバ。 沈黙の脱獄

先日ご紹介した「沈黙の作戦」から遡ること11年。セガール親父も(あくまで比較論ですが)細い!(←打っていてちょっと空しい) これならまだ動けるだろうと思いきや、首から上が見切れた後姿の多いこと多いこと。 うーむ、この時点で既にアガリを迎えていた…

水平三連ハイドラ登場! バイオハザード:ザ・ファイナル(の予告編)

折角ジル・バレンタイン(シエンナ・ギロリー)が復活したと言うに、大した見せ場がないばかりか話が一歩も先に進まなかった前作「バイオハザードⅤ:リトリビューション」から4年。 このグダグダシリーズ(しかし観てしまう)もようやくファイナルを迎えるよ…

死刑囚って金で買えるのか? 監獄島

死刑囚10名が無人島で殺し合い。最後のひとりになれば自由と大金。まんまバトロワな設定ですが、本家と大きく異なるのはこれが政治的イベントではなく、ネット配信で大儲けを企む馬鹿な若者たちの商業企画ってこと。勿論、こーゆーナメた事考える奴らにはき…

ダブルバレル・ピストル! 007 スペクター

ダニエル・クレイグ・ボンドの最新作(ひょっとすると最終作)は個人的には全く“燃えない”残念作でした。 MI6消滅の危機、満を持して登場のスペクター、ボンドとブロフェルドの確執、Mの弔い合戦、旧シリーズへの目配せなどネタは豊富。 特にMI6メンバー(M…

モックバスターとコンビニPBに関する浅~い考察。 エクスペンダブル・レディズ

メジャーな作品に便乗し、内容をパクった挙句、タイトルも紛らわしくする映画をモックバスターと言うそうな。大ヒット作を意味するブロックバスターと模倣を意味するモックを掛けた造語です。このモックバスターを社是にしているんじゃないかとすら思える会…

アドベンチャー・ゲームと割り切れば…。 カリフォルニア・ダウン

以前「2012」をご紹介した時に“もういい加減、このパターン(震災通じて家族再生、お父ちゃん威信回復)はやめようぜ”と書きました。本作は正にその悪しき継承者。「2012」「宇宙戦争」と同じ箱。しかもご都合主義さ加減において先達の追随を許さないぶっち…

歯が足りない? ジュラシック・ワールド

We need more.More what?Teeth! We need more TEETH! クライマックスを示唆する超重要な台詞を“歯が足りない”と訳した女王様字幕は間違ってはいませんが、もう少し何とかならなかったのでしょうか(実際、字幕見た時は「何言ってんだこのガキ」と思いました…

フルート・ガンが欲しい。 ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

ううむ、困った。トム様映画として何も考えず楽しめるかと思いきや、全くストーリーに入り込めない(131分が長い長い)。 監督さんが「ユージュアル・サスペクツ」の脚本書いた人なので、捻った設定は十八番なんだと思いますが、個人的にはこれが仇となりま…

絵に描いた誇大広告。 メガフォース

人は東宝東和に騙されて大人になる…。 大小さまざまな(大人の)階段を用意してもらいましたが、その衝撃と脱力において初体験クラスの通過儀礼となったのがコレ。 「メガフォース」(1982年/ハル・ニーダム監督) 久しぶりに見返しましたが、ここまで大味…

石原プロに不可能無し! 西部警察PARTⅡ ♯18 広島市街パニック!!

数ある西部警察非常識撮影の中でもトップクラスの大暴走です。 「西部警察PARTⅡ /第18話・広島市街パニック!!」 (1982年10月17日放送/渡辺拓也監督) 細かいストーリーは割愛。広島で市電(路面電車)がジャックされます。通常の車と同じ道路を走る路面電…

極道出番無し。 ザ・レイド GOKUDO

『ごくろう』『ごくろう“さま”だろ』 ランニングタイム150分! 正式ボディカウント180! 毎分1人以上があの世行き! 「ザ・レイド GOKUDO」 (2013年/ギャレス・エヴァンス監督) 前作は空間限定の死亡遊戯で、ストーリーなぞあって無きが如しでしたが、今…

Wガバメント乱れ撃ち。 ラストマン・スタンディング

『丸腰の相手を背中から撃ったりしないよな』 『平気で撃つぜ』 (Maybe you're the kind of guy... who'd shoot an unarmed man in the back) (I've done worse than that)元ネタ(あるいはその無許可リメイク)と比較しても益があるとは思えないので、これ…

対物ライフル攻防戦。 スナイパー/狙撃

“狙撃主(The Shooter)”“観測主(The Spotter)”“監督者(The Supervisor)”。 固有名詞はなく、役割が名前になっている。「ザ・ドライバー」の“The Driver”“The Player”“The Connection”を思い出します。 「スナイパー/狙撃」(1997年/ラッセル・マルケイ監督…

太って呪って吹き替えて。 沈黙の聖戦

本日現在でタイトルに“沈黙”という単語が入る作品が36本(TRUE JUSTISシリーズ含む)、「DENGEKI 電撃」とか「ICHIGEI 一撃」といった“ローマ字+漢字”のタイトル作が7本。 もはや外部記憶装置にでも頼らない限り、題名と内容のリンクは不可能と言って良いセ…

インスタント神様。LUCY/ルーシー

宇宙の理を書き換え、時間を、空間を超越する存在を何と呼ぶか、と言えばやはり『神』でしょう。 これが違う監督の作品だったら、“これはキューブリックとは異なるアプローチで神への道を探ろうとした野心作なのではあるまいか”とか思ったかもしれませんが、…

アル中ダメオヤジ萌え。 フライト・ゲーム

『テレビが言っている事は全部本当だ。私は家族も仕事も失ったアル中患者だ。娘は5歳で貧血症と診断され、私は仕事に逃げた。父としても男としても失格だが断じてハイジャクなどしていない。事態の収拾に努めている。必ず皆さんを助けてみせる!』 Everythi…

J・ウェイン×イングラム=無敵。 マックQ

“There's a bar over there. Let's get a drink.”何を考えるにもまずはバーで飲んでから。正に“コンクリート・ウェスタン”。「マックQ」(1974年/ジョン・スタージェス監督)あからさまに「ブリット」「ダーティハリー」を意識したジョン・ウェインの現代刑…

革命の大義を語る男たち。 プロフェッショナル

『革命には1種類しかない。善と悪との戦いだ。問題はどっちが善か…だがね』 アクション映画の体を取りながら、革命に焦がれ、挫折し、屈折した男の邂逅で〆る男の映画。 「プロフェッショナル」 (1966年/リチャード・ブルックス監督) テキサスの石油王グ…

寒さを満喫。 バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲

誰が何と言おうと、 男の価値は銃のデカさで決まるんだ! No Matter What They Tell You, It's The Size Of Your GUN That Counts. これはひょっとして監督の持論なのか。 「バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲」 (1997年/ジョエル・シュマッカー監…

エクスペンダブルズ3/ワールドミッション[JAL版吹き替え版]ついでにARISE

恥ずかしながら、わたくし実に14年ぶりに国際線なるものに搭乗しました。 機内上映と言えば、天井に固定されたちっこいブラウン管テレビに映る予め指定された1本か2本の映画を睨むように見つめるだけという味気ないものでしたが、デジタルの波はこの索莫とし…

何故そこでFOCUS(笑) ロボコップ[2014]

サミュエル・L・ジャクソンの正しいにも程がある使い方とか、カンフル剤として効果抜群な“あの”テーマ曲の挿入など感心すべき所多々なリブート版ですが、最も評価すべきポイントは、FOCUSの曲が流れたことでしょう。 「ロボコップ」 (2014年/ジョゼ・バヂ…