デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

#特撮

1作目放送記念。 仮面ライダー1号

『俺は本郷猛、仮面ライダー1号だ!』 文句のつけようがない名乗り。しかし、より正しく言うなら 『俺は藤岡弘、仮面ライダー1号だ!』 「仮面ライダー1号」(2016年/金田治監督) 仮面ライダー生誕45周年記念作品。てっきり、本郷猛単独主役のオリジナルだ…

侮れない(笑)。イタリア版特撮DVDジャケット選手権

以前何度か取り上げました邦画の海外版DVDジャケ。今回はイタリアものを。 まずはコレ↓。「Il Mostro Invincibile(無敵のモンスター)」というタイトルがついていますが、中身は「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」。 ガメラは描かれているので怪獣映画である事は…

シン・ウルトラマン製作記念/DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン/マットアロー1号発進命令

半分冗談かしらと思っていた庵野監督によるウルトラマン企画、本当に製作する事になったようです。 タイトルは「シン・ウルトラマン」。庵野さんは企画・脚本担当、監督は樋口真嗣(庵野さん演出に加わらないのか。樋口単独監督はちょっと不安だなあ)。 出…

タイプAマスクの魅力。 ウルトラマン/第1話・ウルトラ作戦第一号

≪M78星雲の宇宙人からその命を託されたハヤタ隊員は、ベータカプセルの力で宇宙人に変身した。マッハ5のスピードで空を飛び、強力なエネルギーであらゆる敵を粉砕する不死身の男となったのだ。それ行け、我らのヒーロー!≫ 特撮モノに限らないですが、第1話と…

ひたすら溜飲が下がる。 ランペイジ 巨獣大乱闘

『爺さんがいつも言ってたように、俺らクズは助け合わないとな』(Like my grandpappy always said, us assholes gottastick together.) ハリウッドにはモンスターはいても怪獣はいない、と思っておりましたが宗旨変え。これは紛れも無い“怪獣映画”。 「ラ…

消えた新作。ACRO KAIJU REMIX SERIES ガンQ(と目玉野郎選手権)

ACRO KAIJU REMIX SERIES の最新作として「ガンQ」↑(fromウルトラマンガイア)が告知されたのですが、いつのまにかACROのHPから抹消されておりました。 発売延期なら分かりますが「なかった」事になっているのが少々気になります。 平成ウルトラマンシリー…

是非、実現を…。 筒井康隆版大魔神

まずは上の表紙写真をご覧ください。小さく謙虚に「大魔神」。そして筆も折れよとばかりにでっかい朱文字で筒井康隆。まるで大魔神というペンネームの作家さんが筒井康隆半生記を書き上げたかのような錯覚に陥りますが違います。正真正銘、筒井康隆著の大魔…

ACROの怪獣Remixシリーズ最新作は…ケムール人

2020年まであと3年ちょっと。Xチャンネル光波の発信塔は東京タワーからスカイツリーに変わりましたが、ケムール星はどんな塩梅でございましょうか。 ACROの怪獣Remixシリーズ最新作は、ケムール人! 2016年2月2日に急逝した故韮沢靖氏が生前描きおこしたREMI…

銀色の因縁。 ミラーマン[パイロット版]

話には聞いていたパイロット版ミラーマンをようやく拝むことができました。 売り込み用試作品でもあるため、まずは企画の素晴らしさを伝える宣伝文句が並びます。曰く、 『ウルトラマンを遥かに凌ぐスピード』(映像はカーレース) 『手に汗握るスリル』(映…

今すぐ劇場に走れ! シン・ゴジラ

『アメリカはゴジラをどう見ている? 殲滅対象か? 捕獲対象か?』 『それは大統領が決めるわ。あなたの国は誰が決めるの?』 「進撃の巨人」でさんざっぱら貶した後で大変言い難いのですが、これはアリ です。 第1作を別格とすれば、間違いなくシリーズ最…

ノンマルトの真相。 ウルトラセブン1999最終章6部作(6)わたしは地球人

『フルハシさん、地球人が信じているように、この世に霊魂が存在するなら、あなたともう一度話がしたい』 『隊長、ノンマルトがオメガ・ファイルに収納される前に検索された記録がありました』 『誰だ?!』 『記録には、キリヤマ、と』 『我々はこの星を故…

キングジョー! ウルトラセブン1999最終章6部作(5)模造された男

『ここで何をしている?』 『ここにあろうとしている』 『ここは立ち入り禁止区域だ』 『私ははじめからここにいる』 『お前は何者だ?』 『あなたが思う何者でもある』 禅問答ですね。 『あなたの考えが、この星に侵略者を呼び寄せ、命を奪い、破壊を行って…

ジャケットはカラーだが…。 ウルトラQ[北米版DVD]

ジャケのデザインに釣られて「ウルトラQ」の北米版DVDを購入。 ジャケ裏にはしっかり“color”と表記されているので『総天然色版か!?』と思いましたが、中身はオリジナル・モノクロ。 カラーなのはジャケとメニュー画面とディスク(5枚組み)のみでした。 ピ…

リマッチ失敗。 漂流教室[1987大林版]

初見の時は原作とのあまりの隔たりに殺意にも似た感情を覚えたものですが、あれから月日は幾星霜。 歳も取ったし、原作は忘れて大林のファンタジーと割り切れば、それなりに楽しめるのではあるまいか? と思ってリマッチ敢行。 アドレナリンが分泌される事は…

THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦 ディレクターズカット

『警備部のお歴々に元特車二課第一小隊隊長から伝言があります。 私に手を触れるな、と』 実物大イングラムやら光学迷彩戦闘ヘリやらCGやら4Kやら盛り沢山の見せ場がありましたが、南雲しのぶ(榊原良子)の『久しぶりね』の一言が全部持っていってしまいま…

霧をただひとつの味方として。 太平洋奇跡の作戦 キスカ

『米の一俵でもいい、弾の一発でもいい、キスカに届けるんだ!』 『帰ればまた来ることができる…』 無理を承知で突っ込む者。必ず救出することを誓って退く者。 一発の銃弾も使わず、一滴の血も流さず5,200名の兵士を米軍包囲の孤島から引き揚げた文字通り奇…

肉食獣は歯が命。 ゴジラの逆襲

1982年7月26日に文芸地下で観て以来、実に32年ぶりの再見。日陰暮らしを余儀なくされている感が強い作品ですが、見所一杯の佳作です。 「ゴジラの逆襲」(1955年/小田基義監督) 社会派ズッシーン!な「ゴジラ」とエンタメどっかーん!な「キンゴジ」に挟ま…

文句は無い…のですが…。 GODZILLA ゴジラ[2014]

練りに練った設定(脚本ではない)、ゴジラのみならず日本の特撮映画全般に対する気配りと敬意と愛情。監督2作目でよくぞここまで…と感心はするのですが、何でしょう、このモヤモヤ感は。 「GODZILLA ゴジラ」 (2014年/ギャレス・エドワーズ監督) 原水爆…

ハワイの人の意見を聴きたい。劇場版キカイダーREBOOT

「人造人間キカイダー」が劇場版としてREBOOTされるそうです。 日本政府が人間の力ではあらがえない問題をロボットに解決させる「ARKプロジェクト」を進めていましたが、中心人物である光明寺ノブヒコが事故死。計画は光明寺のライバルらの手に渡り…

祝!秘宝1位&そこまで好きか特撮。 パシフィック・リム

『世界の終りが迫っている。どこで死にたい? ここか!? イエーガーの中か!?』 “カイジュウ”という単語を全世界に広めた小太りなおっさんの心には兜甲児が宿っていました。 (「戦って戦って、それでも駄目なら、マジンガーZと一緒に死ぬだけです!」) …

奇譚…。 総天然色ウルトラQ/クモ男爵

子供の頃は、猿やモグラが巨大化するだけの非怪獣モノにはイマイチ食指が動きませんでした。 どこか華が無く、地味。デザイン的にも手を抜いているような…。 でも実際には脚本やミニチュアなど様々な試みがされていた訳で、再見して眼から鱗な話が多々。 中…

原子力vs原子力。 ジャイアントロボ/ギロチン最後の日

「ワシを撃ってみろ。ワシの身体は原子力エネルギーの塊だ。ワシの身体が爆発したら地球は木っ端微塵になってしまうぞ!」後に「アイアン・ジャイアント」がパクリまくった感動の最終回。「ジャイアントロボ/最終回・ギロチン最後の日」(1968年4月1日/山…

銀色だったのか!? 総天然色ウルトラQ/バルンガ

『明日の朝、晴れていたらまず空を見上げてください。そこに輝いているのは太陽ではなく、バルンガなのかもしれません』カラー化一番の恩恵、それは「あれは一体何色だったんだろう?」という疑問の回答。 ガラモンの赤は(後のピグモンもあるので)想像がつ…

地味と気合と●●と。 総天然色ウルトラQ/五郎とゴロー

豪儀にもWOWOWがカラー版ウルトラQを全話放送。気になるエピを幾つかピックアップしてみます。「総天然色ウルトラQ/第2話・五郎とゴロー」(オリジナルは1966年1月9日放送/円谷一監督)モノクロ特撮をカラー化した時の一番の懸念は、実景とミニチ…

心の耳を持つ巨人。ジャイアントロボ/宇宙妖怪博士ゲルマ

『ロボ、やめろ! やめてくれ! 僕の声を忘れたのか?! ロボ!』同じ横山光輝原作ですが、「鉄人28号」は操縦者次第で善にも悪にもなるリモコン式。“♪敵に渡すな大事なリモコン”であり“♪善いも悪いもリモコン次第”な訳です。対して「ジャイアントロボ」は指…

その大国はメルカ。ジャイアントロボ/殺人兵器カラミティ

前~中盤にかけてはどちらかと言うと“ギロチン帝王と愉快な仲間たちによる底抜け地球侵略ゲーム”でしたが、終盤突如ギアトップ。 クライマックスに向けた怒涛の重厚エピが展開します。その鏑矢が、 「ジャイアントロボ/第22話・殺人兵器カラミティ」 (1968…

地味で自由な裏怪奇。 緊急指令10-4・10-10

『テン・フォー。了解』 『テン・テン。よろしく』 数ある円谷作品の中で(「恐怖劇場アンバランス」と並んで)最も地味な、しかし最も自由なシリーズ、それが、 「緊急指令10-4・10-10」 (1972年7月20日~12月25日放送) 大学教授の毛利春彦(黒沢年男)が…

“いきなり顔の法則”再び。 ジャイアントロボ/第1話

「主人公と主役ロボットの初対面は“いきなりそこに巨大な顔がある”でなければならない」(庵野秀明) 「トップをねらえ!」レビュー時にご紹介した“いきなり顔の法則”です。 あの時は、“見上げる系”に「ジャイアントロボ」をカテゴライズしてしまいましたが…

終了…。 ネオ・ウルトラQ/ホミニス・ディグニターティ

鳴り物(弔鐘?)入りで始まった“約半世紀ぶりの続編”「ネオ・ウルトラQ」が終了しました。 途中、完全に興味を失ってリタイア状態。最終回くらいと思って再チャレンジ…したのですが、結果は玉砕。 結局、何だったんだ、このシリーズ? 「ネオ・ウルトラQ…

追悼:坂口良子。 ウルトラマンタロウ/怪獣サインはV

坂口良子さんがお亡くなりになりました。3月27日。消化器系疾患。57歳。坂口さんと言えば「犬神家の一族」の女中さん、「獄門島」の理髪店の娘が真っ先に思い浮かぶのですが、「獄門島」ネタは大原麗子さんご逝去の時に使ってしまったので、今回は別アングル…